弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第322回
パチンコ業界もピンチ

不況に強いパチンコ業界と言われてきましたが、
パチンコ業界でも、
特にパチンコ店の経営会社に
M&Aや民事再生手続などによる経営再建が増えています。

パチンコ店は、ギャンブルで、
お店を開いていれば儲かるというイメージがあるかもしれません。
しかし、今のパチンコ台は、
コンピューター制御で、
アニメーションなどの映像を流すハイテク商品なのです。
パチンコ台1台の値段も約35万円くらいとかなりの高額です。

ところが、顧客は、
台がつまらないとすぐに飽きてしまうので、
定期的に新しい台を入れていく必要があります。
したがって、
設備投資力がないと継続して顧客を引きとめておけないのです。

そこで、設備投資する資金力がないパチンコ店は、
新しい台を入れることができず、
客離れが進み、
どんどん経営が悪化して行くこととなり、
資金力のあるパチンコ店に買収される
という流れになっていました。

そこへ法律改正で、
パチンコ店は、
射幸性の低い台に変更することを強要されたのです。
これで、一攫千金を期待してパチンコをしていた客離れが進み、
ますますパチンコ店の経営が苦しくなってきたようです。

さらに、以前お話したように、
貸金業法の改正で、
パチンコの顧客となるような人への融資が
厳しくなったことも重なり、
パチンコ店の経営は、
以前と比べるとかなりきつくなっているようです。





←前回記事へ

2008年1月10日(木)

次回記事へ→
過去記事へ
ホーム
最新記事へ