第164回
「マチベン」と「弁護士のくず」
4月からの弁護士のドラマに
「マチベン」というドラマがありました。
「マチベン」は、「町弁」、
町医者的弁護士の略なのか
どうなのかわかりませんが、
依頼者が大企業ではなく、
個人や中小企業の紛争を扱う
弁護士のことを
指しているのだと思います。
世間で、「町弁」という言葉が
よく使われているのかわかりませんが、
弁護士同士では、
あまり使われていないような気がします。
弁護士同士では、
個人や中小企業の事件を取り扱う事務所を
「一般民事」
を取り扱っている事務所と言っています。
日本のほとんどの法律事務所が、
「一般民事」を取り扱う事務所で、
私の事務所も
「一般民事」を取り扱っている事務所です。
そこで、この「マチベン」というドラマも、
そのタイトルからして、
個人や中小企業の民事や
刑事のトラブルを取り扱うのかと思って
関心を持って見てみましたが、
大きく分けると、
従来の真犯人探しのドラマの
延長線だったような気がしました。
4月から始まった弁護士のドラマに
「弁護士のくず」というドラマがあります。
これは、主人公の弁護士の姓である九頭と
どうしようもない弁護士
という意味の屑をかけているのでしょう。
「弁護士のくず」は、
現在も放映されていますが、
取り上げられる事件が、
民事あり、刑事あり、
離婚や認知、遺言相続、示談など、
現実的なもので、
内容やストーリーがドラマになっており、
なかなかよくできていて面白いと思います。
こちらの方が「マチベン」よりも、
実際の「町弁」の仕事に近いのではないでしょうか。
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