弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第144回
社会人になったら法律くらい

みなさんの中には、
新入生(大学生)、新入社員の方も多いと思います。
(HiQを読んでいる方に新高校生はなかなかいないと思いますが。)
大学生になったら、社会人になったら、
法律くらいわかるようになりたい
と考えているんじゃないかと思います。
法学部出身の人ならいざ知らず、そうでない方は、
まずは、僕の連載から、
法律に入っていただけたらいいんじゃないでしょうか。

普通の人が知る必要があるのは、具体的なケースで、
どの法律が問題になって、
どういう考え方をするのかということです。
しかし、法律の教科書は、
具体的なケースをどうするかを解説しているのではなく、
法律の各制度を順番に解説しています。
とすると、法律の教科書を買ってきても、
法律を学んだことがない人には、
どの法律の制度が、どういうケースで適用になるのかは、
法律全体を学ばなければわからないということになります。
しかも、法律は1つではありません。
だから、法律の教科書を端から勉強しよう
などという勉強の仕方をすれば、
普通の人には身につかないし、
途中で挫折することは目に見えています。

そこで、まず、法律的な考え方に慣れるために、
週2回の僕の連載を読んでもらって、
興味があれば、
過去3年半の過去ログも全て読むことができるので、
それを読んでいただければと思います。
僕の連載だけでも読みきれない人は、
法律の教科書で勉強するレベルに行くことは難しいので、
法律の勉強は諦めて
違う分野に力を注いだ方がよいかもしれません。
いざというときは、自分で考えるより
弁護士に聞くというのも1つの方法ですから。

僕の連載で物足りない人は、
次に、興味がある分野(例えば、離婚や不倫など)の
「Q&A」方式の法律の本を読んだ方がよいと思います。
社会人であれば、まず、自分の雇用契約、
マンションの賃貸借契約などについての本を読むのもいいでしょう。
民法や商法の本を購入するのは、その後でも遅くはありません。


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2006年4月4日(火)

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