第69回
銀行以外からもお金を借りることができます。
先週の宿題は
銀行(バンク)とノンバンクの違いは、
預金を預かることができるかどうかにある。
○でしょうか?×でしょうか?
という問題でした。
銀行とノンバンクの違いは、
預金を預かれるかどうかにあります。
だから、○が正解です。
預金を預かってお金を貸すのが銀行で、
銀行などからお金を借りて、
さらにお金を貸すのがノンバンクということになります。
銀行の決済機能などはこの講義では無視します。
なぜ銀行とノンバンクの違いを宿題に出したかというと
お金を借りる相手は銀行からとは限らないからです。
ノンバンクは、大まかに言うと銀行以外でお金を貸すところです。
消費者金融が有名ですが、リース会社、信販会社、
商工ローン、不動産ローンなどもノンバンクです。
お金を貸すことを商売にするには、
貸金業の登録をしなければなりません。
ノンバンクは、預金ではなく、
借入によって資金を調達し貸付をするのですから、
当然金利は高くなります。
仕入れ値が高いのですから、売値も高くなるわけです。
僕は、銀行がダメなら、
金利が高いノンバンクから借りた方が
よいなんて言うつもりはありません。
今は、貸し渋り対策、創業支援などで、
中小企業や創業間もない会社に都道府県、
市町村区などの地方自治体がお金を貸したり、
補助金、助成金を出したりしています。
銀行がお金を貸してくれないのであれば、
そちらに頼ったらどうかと思うのです。
経済活動に国などの公的機関が口を挟むのは
資本主義社会としてあまり健全ではありません。
でも、現実問題として銀行は貸してくれないし、
地方自治体などの公的機関から借り入れた方が条件はいいのです。
実際に事業を行っている経営者なら
これを利用しない手はありません。
具体的に地方自治体などが
どのような融資を用意しているかについては、また明日。
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