第3回
お金を借りるということは、元本と利息を払うということです。
皆さんは、お金を借りるということは、
元本と利息を返すということだということは、ご存知だと思います。
そんなの当然のことで、
弁護士さんに言われるまでもないとおっしゃるかもしれません。
しかし、本当に、わかっているのか疑問に思うケースに
しばしばめぐり合うことがあります。
具体例を挙げて考えてみましょう。
事業を起こすために、1200万円を借りるとしましょう。
これを5年で返済するには、
月々一体いくら必要になるでしょうか?
聡明なみなさんなら、もちろん、5年だから年間240万円、
月20万円あれば返済できるとは答えないことでしょう。
そうです。もちろん利息があるからです。
20万円ずつ返済すれば完済できるというのは、
利息が0円で、元本のみ返済する場合なのです。
利息が10%だとして、単純に計算すると、
年間で120万円も利息がつくわけです。
そうすると5年で600万円の利息となってしまいますが、
実際の借り入れでは、
月々の返済は、元本と利息を返済していきますから、
返済が進んでいくと元本が減りますから、利息も減って行きます。
月々の返済額を均等にしていくいわゆる元利金等払いで返済すると、
実際の月々の返済額は、25万4964円となります。
年間の返済総額は、305万9568円で、
5年間では、1529万7840円となります。
年間約66万円、5年で約330万円ものお金を
1200万円を借りる代償として、支払うことになるわけです。
お金を借りることは
元本と利息を支払うことがわかっているということは、
お金を借りた場合、
実際に支払う利息あるいは、
利息も合わせた返済額はいくらになるかまで
わかっているということなのです。
もうひとつの点については、また来週説明します。
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