第113回
いよいよ秒読み開店へ その3
20日前 価格は4格で決める コーヒー昼200円 夜500円で決定
松井さんパートタイマー・アルバイトの募集に
200名もの応募があってうれしい悲鳴でした。
しかし、200名の面接を実際に行うのは大変です。
よって、履歴書に写真のないもの、
志望動機が不鮮明なものには
残念ながら面接の連絡はしませんでした。
それでも面接者は150名です。
実際に面接をしてみると
昔から云われている「2:6:2」の法則が活きてました。
2割は常に前向きであり、
2割は後向きであると云う事です。
どちらにもあてはまらない
残りの6割を更に区分けすると、
前向きになれる人が2割、後向きに近い人も2割います。
前向きになれる人を前向きの方に引っ張ると
「3:5:2」になります。こうなると
組織は俄然活性化すると云われています。
面接の結果採用したのは昼15名、夜15名の計30名。
その30名の内10名がドトールコーヒーショップや
スターバックスで働いた事のある人達でした。
やはりこの2つの大きなチェーン店は
人材も豊富に育てていたのです。
松井さんは採用したスタッフの顔ぶれを見ながら
コーヒーの価格をいくらにするか考えました。
価格を決める要素は、
儲けの構造を満足させる事が絶対の条件ですが、
その為には4つの「格」を満足させなければなりません。
その4つの「格」とは
・店格…光り輝く磨き込まれた趣味の良い内外装の雰囲気
・商品格…満点商品で価値のある1品
・サービス格…期待以上の感動する立ちふるまい
・人格…経営者の理念の高さ
です。
松井さんは、「店格」「商品格」は
250円以上の価値があると思いました。
しかし250円のコーヒーを提供出来る「サービス格」が
まだ足りないと強く感じたのです。
お客様に明日への創造を満たすエネルギーは
200円のコーヒーで1人でも多くの人に喜んでもらおう。
と思い、コーヒーの価格を200円に決定しました。
松井さんは売上予測や損益計算書の前に
最も大切なフィロソフィ(理念)を優先させたのです。
『商品の優劣で決まるのはサービス産業
満足の良し悪しで決まるのがハッピー産業
商品は満足』
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