第53回
ストアコンセプトづくり その1
130日前 恵比寿のカフェマップから大発見

調査の結果、5つの重要な項目が見つかりました。
(1)セルフサービスカフェの大手チェーンの数は3店しかなく
   いずれも小型で30坪以上の店がない。
(2)セルフサービスカフェで一番高い価格は350円であるが
   30坪以下で高客単価政策である。
(3)駅ビル内のベーカリーカフェは集客も多く繁盛店であるが
   駅ビルの為営業時間が短い。
(4)デリカカフェ・コンフエクショナリーカフェ
   (洋菓子喫茶)は繁盛しているが、若年層に対象が片より、
   夜遅くまで営業をしている。
(5)そして一番びっくりしたのは駅改札口隣りの
   抜群の立地条件を据えているとはいいながらも
   カフェとして使われている
   「ハンバーガーショップ」の存在でした。

そのハンバーガーショップの朝は
まさしくセルフサービスカフェそのものです。
小型のパンとハム、玉子料理、
そしてアメリカンコーヒーの
モーニングセットを利用する人の多さです。
しかもこの客層はビジネスマンやOLが大半です。
この主要な客層は昼から夜まで変わる事がないのです。
ファーストフードが、カフェの代行をしているのです。

この時、松井さんは決意したのです。
この人たちにエネルギーをあげよう。
朝早く起きて満員電車にゆられ
朝から心も身体も疲れている人に美味しいコーヒーと
熱々のトースト、温かい玉子料理、
そして明るい笑顔で元気をあげよう。
これこそ私が目指していた「情緒性サービス」の店だ。
情緒とは、静かで、奥ゆかしいものと考えていたが、
アイコンタクトとスマイリング、
ニート(趣味の良い)な店の雰囲気も
情緒性サービス=心のエネルギーだ。
松井さん斎藤さんの手を取りこう云いました。
「最強のカフェが見つかった」


『心のエネルギーを売る
不と無の時代に勝つ経営資源である』


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