第43回
カフェの今を知る その18
小さな店からフランチャイズチェーンの本部になるには
現在330社以上あるコーヒーメーカーは
二つのルーツがあります。
一つ目は始めから製造業で始まり
卸売を主体としたグループで大半を占めます。
二つ目はカフェの経営から始まり
業績の拡大によって自家製造に切り換えて
コーヒーメーカーとなったケースです。
後者の代表が珈琲館チェーンです。
社長の真鍋(まなべ)さんは出身がカフェの為、
コーヒーの差別化商品の投入には人一倍熱心な方と定評があり、
事実、ジャポニズムコーヒーを代表する
数々の高品質なコーヒーを導入して
チェーンの繁栄に寄与しています。
カフェを開業する時、だれしも稼業、
生業から企業にしたいと願うのは当然です。
しかしその願いをかなえるのは数少ない経営者のみです。
企業として成長したカフェを分析すると
ある共通点が浮かび上がってきます。
(1) 儲けの構造がしっかりしていて
FLRコストが70%を下回っている
(2) 本店が繁盛店で営業利益で20%近い利益がある
(3) 経営者が専業でオープンマインドで隠し事がない
(4) 取引先のメーカー、金融機関の評価が高く
口コミで宣伝してくれる
珈琲館はまさしくこの条件を全てクリアしていました。
知人、友人、取引先の紹介、
何よりもその店を利用する熱心なファン(エンスージャスト)が
自らが経営をしたくなったのです。
こうして同じ旗印の下に集まった仲間は結束も固く、
参加者がすぐセールスマンになって
仲間を拡げていったのです。
これが本当のチェーンのあり方です。
『エンスージャストの集まりはボランタリーチェーンとなり
フランチャイズチェーンへと発展する』
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