第29回
カフェの今を知る その4
カフェでも成功しているコラボレーションの実例
セルフサービスカフェの店舗運営システムは
他の企業にも注目されています。
ファッションメーカー、生活用品関連企業との
コラボレーションによる店舗出店が可能になったのです。
これは二つの方法があります。
一つは店舗デザインのモチーフ(主題)は
物販を主軸とするメーカーや小売店が創って、
カフェはそのコンセプトに合う様に店舗を作って運営をします。
物販店は、お客様の在店時間が長くなって、
その分だけ購買動機が生まれ、
買い上げ点数も上がって売上に寄与するからです。
この場合の店舗運営の方式ですが、
大手の場合は、自ら設計、施工を行って直営店で運営する方法と、
外に業務委託して運営を100%まかせる方式があります。
二つ目は店舗の内にコラボレーションするのではなく、
店舗の入り口付近やデッドスペースに
独立した店舗を作ってイメージを上げるのに
役立たせる方式を採る場合です。
実例があります。東京、自由が丘の無印良品の入口の所に
フォルクスワーゲンのワゴン車で
コーヒーを販売している若い女性がいます。
路上で商売をすればそれは法律上出来ません。
しかし無印良品が入っているビルの敷地内なら
何ら問題はありません。
この若い女性は無印良品の応援を受けて
入口の横に開店しました。
結果は大成功、一人で一日300杯近いコーヒーを
300円近い客単価で売り上げます。
こうした車を使った店舗の設備の基準は
都道府県の保健所でガイダンスをしています。
コラボレーションをしてカフェを創る新しいビジネスです。
『道路を店にする。これもカフェ』
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