第67回 商標権や特許など、認められれば結構うれしいはずの知的財産権だが、特許庁からの登録通知というものは、じつに味気ない。 つまり、これらの権利の審査というのは、ネガティブチェックが原則である。発明の進歩性などをどのように判断するのかは興味深いが、実質については、先行事例と抵触しなければ通るものくらいに考えていた方が実際的かもしれない。 考えてみれば、行政の仕事というのは、だいたいこのパターンである。 しかし、行政が「公平に」判断しようとするとき、制度として、ネガティブチェックとならざるを得ないのは、なかなか興味深い現象ではないだろうか。 これからの、というかすでに日本の社会は、規格ぞろいであることが重要なのではなくって、個性と創造性が引っぱるしかない。プラス面をなんとか評価するシステムがどうしても必要である。 大胆に権限を与えて結果で判断する。「責任マネジャー制度」みたいなものが、おたくの会社にも必要だと思うが、どうだろう? |
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