第62回 小泉総理の丸投げ癖(?)が批判されてるみたいだが、ぼくは、結構なことじゃないかと思っている。 むかし法律の勉強をしていて気づいたことがある。10人くらいの学者が分担して書いた教科書は、判例などアップトゥーデートなものではあっても、覚えることばかり多くて、どうも理解しづらい傾向がある。これに対して、一人のカリスマ学者が年月を費やして書いた教科書は、最新情報は漏れていても、結局はわかりやすいのである。 さてビジネスの話にもどる。 営業マンが相手の立場を尊重するとき、こちらの案をゼッタイと言えないことはよくわかる。だからまあ、レトリックとしてはそれでもいいんだが、提案される側も、そこのところをわきまえてもらいたい気がする。 よく考えてない企画もあるだろうが、考え抜かれた企画というものは、全体がある種の理念とトーンで貫かれているものであって、ツギハギ無用のものになっている。 ソフトに関しては、ひとりの「天才」を信じて、その人の理想をいかに高く実現するかという点で、みんなが一致団結する。そういうやり方がいちばんいい。 |
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