第56回 営業ベタなぼくがいうのでは説得力に欠けるが、営業マンの鉄則のひとつに「わかりません、できません、とは言うな」というのがあると思う。 「わかりません。できません」と言えば、それで話が終わってしまうし、努力するつもりがないと見られてしまう。「勉強してきます。なにか方法がないかどうか、検討してきます」と出直した方がいい、というものだ。 この話で思い出すのは、若い頃に聞いた保険会社の営業マンの話だ。 心理学の好感度実験では、はじめから最後まで悪い印象である場合よりも、最初はよい印象をもったけれど次第に悪くなるケースが、最もイメージが悪くなる。逆に、よい印象をもちつづけた場合よりも、悪い印象から始まったけれど、だんだんよい印象に変わっていくケースの方が、よいイメージがつよくなる。 この心理学からは、ポジティブな姿勢を見せようとするあまり、できないかもしれない約束をしてしまう営業マンがいちばんキケン、ということになる。 |
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