| 第41回「海馬」
 先日、「海馬」という本を買って読んでみた。これは、脳にある「海馬」という部分を研究している池谷さんと
 ほぼ日の糸井さんとの対談本なのだが、
 その中に、
 「やり始める前にやる気がないのは当然」
 という一文があった。
 これによれば"やる気"というものの正体は、アセチルコリンという神経伝達物資であって、
 このアセチルコリンを出すためには、
 側坐核(そくざかく)という部位が刺激されなければならず、
 そのためにはなにしろやってみなくてはならない、というのだ。
 やりはじめれば側坐核が自己興奮してきて、次第に集中していく
 と書かれていた。
 つまりこれは、とりかかれば脳が勝手に活性化して時間効率がUPすることを科学的に説明したものなのだ。
 確かに、部屋の掃除など、最初はイヤでも、やり始めるとなんだかジャカスカやってしまったりするし、
 勉強なんかでも、
 ノリ始めたその瞬間を、意識したこともあった気がする。
 ただ、「やる気」というものを、
 ずっと精神的なものと理解してきたため、
 やる気になっている自分を
 あまり科学することなくきてしまった。
 なにしろやってみよう!とりかかってみよう!
 そうすれば、もう脳がボクの見方だ。であれば、血糖値とうまく付き合っている糖尿患者のように、
 はたまた、
 自分のトレーニング方法でオフを過ごすベテラン選手のように、
 も少し人生をうまく転がすことができるハズだ。
 よしっ!まずはアシタから!アシタから・・・???
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