| 第34回目指せ、無借金経営!
 資金繰りは会社存続のための生命線であるため、社長の頭の中には「だいたい」の数字が把握されているものだが、
 これからの世の中、
 「だいたい」なんてそんなアバウトでは立ち行かない。
 なぜなら、どこともに不景気で、
 現金で回収できていたものが手形になったり、
 売掛金の入金サイトが延びてしまったりすれば、
 すぐ資金繰りに窮してしまうし、
 それなら銀行から借りればいいじゃないかと思うのだが、
 もはや貸し渋りはおろか、貸し剥がしといって、
 銀行サイドが勝手につけた格付けによっては、
 借入金の早期返済が求められたりするからだ。
 このように、金貸業である銀行がきちんと機能していない状況の下、
 企業が継続的に発展していくためには、
 もはや銀行からお金を借りるといった発想を改めるしかない。
 即ち、借入体質からの脱却である。
 借入れのない会社は楽だ。なにしろ、黒字でも赤字でも構わない。
 銀行にいちいち報告しなくていいため、
 やりたいようにできる。
 もちろん、借入依存度の高い会社が、一朝一夕に無借金経営に変われるわけがない。
 変わるためには、
 中・長期的な視点に立った計画が必要だし、
 実施に当たっての具体的なノウハウが必要だし、
 経済状況の変化に対応して
 継続的に軌道修正することが必要となる。
 なにしろ社長はあがってきた数字を見るだけなのだから、「明日の支払いができません!」
 という報告を受けることがないよう、
 従業員のひとりひとりに、
 資金管理の意識付けと
 具体的な方法を身に付けさせなければならない。
 それが資金計画に内包されて始めて、
 無借金経営という自由が待っているのである。
 また明日。 |