第14回
反芻することの効果
多分みなさんが思っている以上に
ラクダって首が長いんです。
イメージ的には、
現場の土管くらいの大きさはあるでしょうか?
おそらくこの土管の中には
塩ビ管くらいののどがあるわけなのでしょうが、
そこを、ぐびっぐびっぐびびびびびっと、
下から何かが上がってくるんです。
何が上がってくるのかわからなくてずっと見ていたら、
口まできてピシャッと、
緑色のくっさいものを吐きかけられた時点でわかりました。
「反芻だっ!」
どうもボクは記憶力が相当悪いようで、
本なども一度読んだだけでは到底頭に残りません。
付箋なんて入れれても全く効果なし。
何故ここに付箋が入れたのかということ自体を忘れてしまいます。
ある時いいことを聞きました。
「本の内容を頭に定着させるには、
1ページ読んだら、
そのページに書いてあったことを
もう一度頭の中で思い返すんだよ。
そうすれば、ほとんど忘れないよ」
これはつまり、頭の中で反芻する、ということですよね。
一応モノは試しとばかりに
云われた通りにやってみたら、
これが結構イケルわけですよ。
あまり忘れない!このボクが!
でも困ったことに、
反芻するのにえらい時間がかかるわけですよ。
ですから1冊全部を読むのに通常の5倍くらいはかかる。
いや、本気でやったらもっとかかるかもしれない。
ココから先は、
時間と、必要とされる知識の量との問題になるのでしょうが、
これだけ情報が溢れていて、
なんでも知ろうと思うことが間違いだとすれば、
知り得た情報をなんとか力にする努力としての反芻。
時間がかかっても、
ボクは意識せずにはいられないのです。
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