福建や台湾の人の暮らしに、
ビーフンはきり離せません。
お祝い事があればビーフン、お客さまがあればビーフン、
というくらいです。
そのため、ビーフンの炒め方には、
それぞれ家庭ことの秘伝があって、
必ずしも一定の調理法があるとはいえません。
とりどりの具を入れたビーフンの炒めものには、
薄焼き卵のせん切りと煎った白ごまをかけてあります。
ビーフンの炒めものを上手に仕上げるコツは、
まずビーフンをもどすとき、必ず水につけること。
湯につけると早くもどるなどと考えがちですが、
湯につけてもどすと、仕上がりがペタペタになってしまいます。
また、鍋を充分空焼きしてから油を入れることもコツの一つです。
最初に鍋をよく焼いておかないと、
ビーフンを入れたときに鍋肌にくっついてしまいます。
ここでは叉焼を入れましたが、
かわりに豚のもも肉にしてもよいでしょう。
ところで広東では、ビーフンを食べるときに、
別に白かゆを炊いておいて、
ちょうどおかゆのおかずのようにすることがあります。
この食べ方もなかなかいいものです。
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