第1075回
「夫は日本、私は上海」
上海セミナーで、当地に移住して
1年になる方にお話していただいたあと、
私が話をすることにしていましたが、
急遽、「上海での生活が4年になります」、
とおっしゃる女性に、
即興でお話いただくことにしました。
なぜそのようなことになったかといいますと、
セミナー当日、私は40分くらい前に
会場についたのですが、
会場にはすでにいらしておられる方が
数人おられ、その中に、
落ち着いた雰囲気の女性がおられました。
私は、セミナーに参加いただく方々全員と
事前にメールを交換させていただき、
「上海で企業内研修とか
コンサルティングの仕事をしています」
という女性が参加してくださることを
承知していましたが、その方が今、
自分の目の前におられる方だとわかりました。
うかがえば、
上海に4年滞在しているとのことです。
お会いしたばかりでしたが、
矢継ぎ早に質問させていただき
“この方はやっぱり、
自分の仕事をものにされている”
と感じました。
そこで、たいへん失礼とは思いましたが、
「短くて結構ですから、
ご体験の一端をお話いただけませんか」
とお願いし、
快く引き受けてくださったので、
お話していただくことになったのです。
うかがえば、この方は邱さんが
中国投資考察団を再開されたとき、
日本でご商売なさっておられるご主人と
一緒に投資考察団に参加されたそうです。
きっとお二人で発展する中国の様子を
共有されたことと思います。
そのあと、日本でのご商売はご主人に任せ、
ご自身は上海に移り、大学に通い、
現在、研修とかコンサルティングの仕事を
なさっているとのことでした。
人生の半ばにおいて、一つの仕事をなしとげ、
そのあと、また異郷の地で、
新しい仕事を開拓しているとのお話で
感動しました。
この女性のお話に心動かされたのは
私だけではなかったようで
講演が終わると、数人の方々が、
この方のところにかけつけ、
名刺を交換され、お話をなさっていました。
また、そのうちの一人から
「いいお話を聞かせていただきました」
と感想を伝えていただきました。
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