第879回
「銘柄絞りにはエネルギーが要ります」
私の「株の原則」通信セミナーに
最初に参加いただいた方は、
お送りしたテキストの勉強を終えたこと、
そして、次のテキストを送って欲しいと
テキパキと連絡してくださいました。
が、連絡はそれにとどまるものではありません。
そのときどきに、ご自身の感想を
伝えてくださいました。
通信セミナーの第1冊目のテキストは
邱さんの「株の原則」中の
「基本原則」を紹介していますが、
このテキストで勉強されたあと、
次のような感想を寄せてくださいました。
「テキストを読んでみて、
“株の原則”を守り通すことは
難しいことだと、
しみじみ感じました。
実際の生活のなかでは、
原則を破りたくなるような
誘惑に駆られる場面が
しばしば起こるからです」
なるほど、と私はあいづちを打ちました。
つづいて、銘柄選定を取り上げている
3回目のテキストを勉強されたあとには、
中国株の銘柄をしぼることの難しさを
伝える心情を吐露していただきました。
「銘柄を絞るのは、本当に大変です。
中国株には、良い銘柄がゴロゴロしていますから、
私も、投資信託的になりがちです。
銘柄絞りは、結局、どちらがより良い銘柄かの判断を
迫られることになり、
生半可な勉強ではなかなかできないことと思います。
絞っても、絞っても、またぞろ、
良い株が出てきて、増えてしまいます。
贅沢な悩みかもしれません。」
この感想を読み、この文章は
株にお金を投じる人の自然な心の動きと
守るべき原則との間で起こる葛藤を
よく伝えてくださっていると思いました。
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