第680回
『一番悪い時が一番のチャンス』を読んで方向転換
愛知県一宮市にお住まい方の勧誘で
名古屋でセミナーをひらくことになりましたが、
私を勧誘して下さったのは、
その方が邱さんの熱心な読者だったからです。
あとになって知ったことですが、
この方は邱さんが平成10年に出版された
『一番悪い時が一番のチャンス』
を読んだがことがきっかけになって
邱さんのファンになりました。
平成10年といえば、
その前年の11月に山一証券の廃業があり、
そうした環境のなかで
この本が書かれたのですが、その表紙には
「こんなチャンスは60年に1度だけ」
と書かれています。
またこの本は次の文章で結ばれています。
「山一証券が廃業をして、
山一を通じて買われた中国のB株や香港のH株が
たたき売られています。
それで終わるかと思ったら、
今度は香港一の証券会社ペレグリンが倒産しました。
そのために、業績の悪くない中国の株が
何と半分とか、3分の1まで叩き売られています。
よりどりみどりの大道たたき売りです。
私は今の中国に昭和34、5年ごろの日本を見ています。
昭和34、5年頃の日本で、
日本が世界の経済大国になることを予想できた人が
はたして何人いたでしょうか。
『一番悪い時が一番のチャンス』
というのが大倒産時代の原則であり、
それをチャンスとして活かすためには、
少しばかりの勇気と、
少しばかりの捨て金が必要だという事であります」
私に名古屋でのセミナーの開催を勧めてくださった方は
この文章に接して、
全身に電流が流れるような衝撃を感じたそうです。
そして、邱さんの考え方に触発されて
持っていた日本株を売り、
中国の株を買うようになり
その後は「いまの中国を知るには上海にでかけるのが一番」
という邱さんのアドバイスにしたがい、
毎年、上海に行くようになっているとのことです。
そういう方ですから、
セミナーの会場を申し込むにあたり
「催事名称は『邱さんに学ぶお知恵拝借』
としておきましたよ」と連絡してくださいました。
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