旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第152回
年末年始に割引運賃がない札幌、沖縄

国内の割引運賃の中でも、より汎用性のある特定便割引。
以前より予約の期限が早くなったとはいえ、
早くても搭乗の7日前までに予約すれば利用できます。
料金も最高で約60%(2003年11月時点)も割引かれています。
ただし、この割引運賃は、その名の通り、便によって料金が異なる。
朝早い便や夜遅い便など、使いにくい便は安くなる傾向がある。
また、路線によって設定がない便もあります。
たとえば、今年の年末年始。羽田−大阪、広島などには設定がある。
ところが、羽田−札幌、沖縄などには設定がない。
前者と後者の路線の違いは何でしょうか。

そうです、JR(新幹線)と競合するかどうかの違いです。
つまり、JRとの競合路線ほど割安な特定便割引が設定されやすい。
羽田−札幌と沖縄などは往復(割引)運賃の設定さえありません。
家族で帰省される方にとっては、とても不利な感じです。
しかも、普通運賃は通常より値上がりするのです。
大阪−札幌や沖縄も同じ状況なのです。

羽田−札幌間には普通運賃が7000円安いエアドゥが
飛んでいますから、これを使うのも一考です。
もちろん、大手がいい、マイレージを貯めているなどの
理由でJALやANAを選ぶ人もいるでしょう。
ただ、値段にこだわるなら、JRに変えるか、新興航空会社を使うか、
あるいは時期をずらす。そうした手段もあるわけです。


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