第127回
航空券の安さだけで行き先を決めていませんか
秋から冬場にかけての航空券が安い時期がやってきます。
ニューヨークなら5万円を切り、ヨーロッパでも10万円以下。
そんな激安な航空券が続々と出てきます。しかも、便利な直行便で。
しかし、言うまでもなく、旅の出費は航空券代だけではありません。
現地のホテル、食事、観光、そしてお土産代などが高くつけば、
お得な旅行とは言えなくなります。
たとえばニューヨーク。かなり安い航空券が手に入りますが、
現地での滞在費は総じて高めです。
ある程度いいホテルに泊まるなら1泊200ドルはかかります。
日本円に換算すると、1米ドルが110円として、
1泊2万2000円を超える計算になります。
レストランで食事をするにしても、ちょっといい店で、
ワインでも開けたら、一人50ドルは確実に超えるでしょう。
コリアン・バーベキューなら、ビール代を入れて、
1人あたり80ドルを超えるかもしれません。
一方、たとえばオークランドの場合、直行便の航空券代は、
安くても10万円前後が相場です。
ニューヨークと比較すると、航空券代が2倍かかる
こともあるわけです。
しかし、ニュージーランドは現地での費用が割安です。
200ドルも出せば、かなりいいホテルに泊まれますが、
日本円に換算すると、1ニュージーランド・ドルが70円として、
1万4000円ですみます。料理とワインで50ドルの食事をしても、
日本円に換算すると3500円しかかかりません。
ニュージーランドはチップも必要ありません。
5日間も滞在すれば、航空券代の分は取り戻し、
さらに長く滞在するなら、旅の総予算はニューヨークより、
かなり安く上がるのではないでしょうか。
もちろん、興味のある行き先でなければ、
いくら予算が安くても、意味はありません。
ただ、個人旅行をする際に、航空券代だけで判断せず、
トータルの予算で行き先を考えることは大切なことです。
現地での費用が高いからと、活動できる範囲を狭めてしまい、
ホテルの部屋に閉じこもっていては、興味のある場所に行っても、
あまり意味がないのではないでしょうか。
それよりも、現地での活動費が安くすむ旅行地で、
楽しく動き回った方がいい思い出がたくさんできるかもしれません。
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