旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第116回
旅先で恥をかきすてる気分で!?

韓国でやった「アカスリ」が気持ちよくて、
東京に帰って来てから探したことがあります。
ですが、なかなか条件のいいところが見つからない。
六本木にあった店は値段が高すぎ、西新宿の店は女性専用。
あと何軒がありましたが、どうも別の「サービス」が中心のようで、
行く気になりません。向こうでは男性がパンツ一丁で
やってくれるのですが、日本ではなぜか女性だけ。
それだけで、「本場とは違う」と思って気が進みません。

アカリスよりも気持ちよかったのが、タイやバリ島でのマッサージ。
いかがわしい類のものではなく、要するに女性に人気のマッサージ、
最近では「スパ」と呼ばれるあれです。
つい先日、東京にも男性向けのスパができたそうですが、
値段が安く、しかも腕も信用できるアジアはおすすめです。
アロマテラピー、フェイシャル・マッサージ、
トラディショナル・マッサージ、アーユルヴェーダなどと、
「スパ」にもいろんなメニューがありますが、
いわゆる美容が目的のものは一般の男性には向かない。
血行をよくする、疲れをとる、心身ともにリラックスする、
そうした効果があるものがいいのでははいでしょうか。
本格的なところだと、その人の体質に合わせて、
メニューを整えてくれます。

女性がエステに励んでいる間に、自分はゴルフやカジノに。
それもいいかもしれませんが、一緒にスパにチャレンジしてみては。
若い人だけでなく、「ちょっと抵抗がある」という中高年の方もぜひ。
温泉が好きな方はリラックスするのが上手なわけですから、
意外にクセになるかもしれません。
給料は上がらないのに、業務は増える。
ますますストレスが溜まり気味の男性諸氏。
海外でのリラックス体験を、女性だけに譲ることはありません。
「スパでくつろぐ」というのを、次の旅程に加えてはどうでしょう。
日本では少し抵抗があるし、機会も場所もない。
そんな人はぜひ、「恥はかきすて」気分でチャレンジしてみるとか。


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