旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第91回
大陸を飛び越えて旅してみますか?

ツアーに比べて航空券は旅のバリエーションが豊富です。
ツアーは既存の航空券をもとに、「売れそうなもの」だけを、
旅行会社や航空会社が選んでいるわけですから、当然ですね。
中でも、なかなかツアーになり難いのが、
いくつかの大陸を一度に旅するというもの。
アメリカとヨーロッパ、アジアとアメリカとオセアニア、
あるいは世界一周航空券などがあります。

アメリカとヨーロッパを旅するなら、
ユナイテッド航空の格安航空券が安くてお薦めです。
アメリカ4都市、ヨーロッパ2都市の最大6都市まで回れて、
値段は17万円前後です。
ただ、アメリカへ渡り、そこからヨーロッパへ行き、
再度アメリカを経由して帰国しなければなりませんので、
体力的にはきついかもしれません。
マイレージは貯まりますが。

世界一周なら、アライアンス(航空会社提携)が
出している航空券がいいでしょう。
最近はずいぶん安くなりましたから。
ユナイテッド航空や全日空、ルフトハンザ・ドイツ航空など
10数社が加盟するスターアライアンス、
アメリカン航空やブリティッシュ・エアウェイズ(英国航空)、
香港のキャセイパシフィックなど8社で構成されるワンワールド、
大韓航空やデルタ、エールフランスなどが参加するスカイチームと、
メジャーなアライアンスはいずれも世界一周航空券を出しており、
エコノミークラスを使う安いものなら30万円以下からあります。
大雑把にいって、5、6都市を超えると、
日本から何度も旅行するより、
一度の世界一周旅行でいく方が安上がりです。
世界一周航空券は、西か東かの一方向に向けて移動するため、
そう呼ばれていますが、アメリカ大陸とヨーロッパ大陸を含めれば、
他の大陸には無理して寄らなくていいものが一般的です。

スターアライアンスの「サークル・パシフィック運賃」のように、
アジア、アメリカ、オセアニアの環太平洋を回れる航空券、
アジア、ヨーロッパ、アフリカ、アジアなど3、4大陸を回れる
ワンワールド「エクスプローラー」などもあります。
世界一周航空券の規定に当てはまらない周遊旅行をしたいなら、
こうした周遊航空券から希望のものを探すといいでしょう。
アライアンスが浸透するとともに、通常の格安航空券では
不可能だった旅行ができるようになってきました。
バリエーションも増えています。
連休や会社の長期休暇制度などを利用して、
一度こうしたスケールの大きな旅をしておくのも
悪くないかもしれません。


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