第72回
羽田空港はすでに「国際化」されている!?
11月から羽田空港とソウル・金浦(きんぽ)空港を結ぶ、
シャトル便が運航されることになりそうです。
この便は、形式上はチャーター便ということになっています。
羽田空港からの定期便の運航は認められておらず、
チャーター便に限るという取り決めがあるのが、その理由です。
しかし、利用する側としては定期便と何ら変わりはありません。
決まった時間に決まった区間を飛ぶ便だからです。
羽田発の国際定期便だと思って利用しても何ら問題はありません。
ただ、実は羽田にはすでに定期便に近いような便が運航されている。
全日空のグアム行きは毎日出発、
スカイマークエアラインズのソウル線はほぼ毎週末出発。
チャーター便ですからツアーで乗るしかありませんが、
観光で旅行する人にとっては半ば定期便といえる状態のわけです。
首都圏の空港には、開港時から引きずっている成田空港周辺の
住人の方と政府との問題があり、それが至る所に影響しています。
羽田は国内線、成田は国際線という住み分けがされてきたのも、
その問題があったからです。
成田空港の問題は平和的に解決してほしいものですが、
一方で、一般旅行者からの要望や諸外国からの圧力などで、
羽田空港の国際化は無視できなくなったのです。
これだけ不景気が続くと、経済効果という期待もあります。
いずれにしろ、これから羽田発の国際線は増えていきます。
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