旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第41回
クレジットでマイルを貯める「損益分岐点」

マイレージサービスでのポイントの貯め方としては、
飛行機に乗るのが最もオースドックスな方法です。
しかし、クレジットカードを利用してマイルを稼ぐのも
一般的になってきました。このクレジットカードカードで
マイルを貯める場合には知っておきたい
「損益分岐点」というものがあります。

飛行機に乗ったりホテルに泊まったりする場合と異なり、
クレジットカードでマイルを貯めるなら、当然ですが、
そのクレジットカードを持つ必要があります。
となると、年会費やマイル移行手数料を支払わなくてはいけません。
年会費はカードを持てばかかるものですが、
マイル移行手数料は、マイルを貯めるときにはじめて
必要になるもの。つまり、これはマイルを貯めるための
「出費」となります。

では、この出費の元はとれるのでしょうか。
それは、どれくらいカードを利用するかによります。
たとえば、ユナイテッド航空「マイレージ・プラス」に
マイル加算ができる「UAカード・マイルアップメンバーズ」に
入会すると年間5000円の移行手数料(追加年会費)が必要です。
この場合、100円=1.5マイル換算で貯められますから、
5000円の手数料は年間30数万円のカード利用で取り戻せる
計算になります。また、もし100円=1マイル換算で年間手数料が
5000円のプランの場合だと、年間50万円以上のカード利用で元が
とれる計算になります。お分かりでしょうか。

もちろん、クレジットカードには旅行保険が付いている、
現金を持ち歩かなくてもいいなどと、様々な付加価値があります。
ですから単純に手数料とマイル換算率だけで比べられない面もある。
ですが、こうした「損益分岐点」という考え方は、
カードでマイルを貯めるときの目安になるので、
感覚として覚えておくといいと思います。


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