旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第40回
長く泊まるならブランドよりも中身で選ぶ

ハワイでもアジアでもそうですが、
リゾート地にあるホテルの客層を見ているととてもおもしろい。
ヒルトンやウェスティン、メリディアンといった
ブランドホテルには日本人の姿が多い。
ところが、あまり名前の通っていないホテルになると、
欧米の旅行者が多く、日本人の数は極端に減る。
これには日本人の旅行志向が大きく影響していると思います。

学校や会社の休みが長期で取りにくいのもそうですし、
もともと長いバカンスに出かける習慣が広くあったわけでもない。
ですから、海外のリゾート地では、
日本人は料金が高めのブランドホテルに短期滞在、
欧米人は料金安めのエコノミーホテルに長期滞在。
自然とそんな構図ができてしまうのでしょう。
欧米の旅行者でブランドホテルを利用する人は、
かなり年輩の方か、ハネムーナーであることが多い。

しかし、このことは長期滞在になるほど欧米人旅行者の
ノウハウが役に立つということを教えてくれます。
活用しない手はありません。
とはいえ、あまりにエコノミーな、つまり安いだけのホテルは
やはり人気がありません。ひと言でいえば、
「ほどよい料金とサービスのホテル」がいいわけです。
では、そういうホテルをどうやって見つければいいのでしょうか。

欧米の旅行者の間では、口コミの威力がすごい。
ただ、その情報を参考にしても、
日本人の好みには合わないホテルだということが少なくない。
一方で、日本人旅行者の間には
まだまだ口コミのネットワークが広くあるわけではありませんから、
ガイドブックやホテルのウェブサイトなどを見ながら、
自分で探す方が多いようです。

ただし、最近はインターネットが普及するにつれ、
ウェブ上での「口コミ」が広がるようになりました。
たとえばアップルワールドやJHCといったクーポン会社の
ウェブサイトには宿泊者の感想を掲示してあります。
まだまだ充実しているとはいえませんが、かなり参考になる。
実は私も予算の厳しい取材旅行のときなどに、
なるべく快適なホテルを探そうと、こうしたサイトを見ています。
一度、のぞいて見られてはいかがでしょうか。


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