旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第34回
ヨーロッパ周遊を安くあげる「魔法の杖」

ヨーロッパが夏の観光シーズンに突入しました。
日本は鬱陶しい梅雨の真っ只中ですが、
向うは一年で一番いい季節。
これから9月前半までベスト・シーズンが続きます。
ここ数年、ヨーロッパ旅行は大人気。
今年も日本人はSARSを気にしすぎて少なめですが、
世界中から観光客が殺到しそうです。

ヨーロッパ旅行に出かける人から、よくされる質問があります。
それは周遊する都市を上手に結ぶ方法を教えてほしいというもの。
近ければ鉄道が便利ですが、距離が遠いと時間がかかるので
飛行機で結びたいというわけです。
たとえばローマとシチリア島の映画の舞台になった場所を巡る旅。
ローマは先日亡くなったグレゴリー・ペックさんの
代表作「ローマの休日」の舞台。シチリア島も「グラン・ブルー」や
「ニューシネマパラダイス」など有名な映画に出てきます。

それでホテルは決めているが飛行機の取り方が分からないとする。
ふつうに航空会社に電話をして航空券を購入すると、
エコノミークラスでも往復60万円以上。出費が多過ぎます。
最近、料金が下がってきた正規割引航空券はどうでしょう。
正規割引航空券には時期による料金変動がありますが、
7月中旬や9月上旬の比較的割安な時期で22万円ほど。
かなり割安になります。

しかし、もっと安くなるのが、「2フライト付き」の格安航空券。
これは日本とヨーロッパの往復に、ヨーロッパ内での2区間、
つまり「2フライト」が付いた航空券。
たとえばイタリアのアリタリア航空は成田空港からローマへの
直行便を運航していますが、これにローマ−シチリア島間の往復、
つまり「2フライト」が無料、または割安料金で付いてくる。
しかも、料金は同時期、17万円前後とかなりおトクです。

格安航空券だからといって、機内サービスが悪くなったり、
乗継ぎに不便が生じることもありません。
ヨーロッパから見れば、日本からわざわざ来てくれるわけです。
域内の2区間くらいはサービスしよう、という発想で設定されて
いる航空券ですから、怪しい安売りチケットでもないのです。
この格安航空券はパッケージツアーにも使われています。
購入先は、ヨーロッパへの格安航空券を扱っている旅行会社。
この夏、個人でヨーロッパを回ろうという方、一度試してみては。


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