旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第25回
ドル建てのホテルに泊まると損!?

当たり前ですが、アメリカやハワイのホテルはドル建て。
フランスやドイツはユーロ建て、イギリスはポンド建て。
こうした通貨に共通の特徴は、日本円に対して「強い」こと。
最近は「円」の力が弱まっているからでしょうか、
こうした国へ行って割安感を味わうことはほとんどありません。
報道されるように1円や2円ほど円が高くなると、
「円高」などといわれますが、それくらいの変動では、
一般の旅行者が海外で使う程度の金額にはあまり影響しません。
10年ほど前に1USドルが80円程度という「円高」になった。
あの頃は、ドル圏での買い物がとても割安に感じましたが。


ところが、東南アジアには事情が大きく違う国がある。
韓国のウォンやタイのバーツ、インドネシアのルピアは、
日本円に対して「弱い」ため、現地の物価が安く感じます。
こうした国へ行くときに、宿泊費用を安くあげるコツは、
宿泊代を現地通貨建てにしているホテルを狙うこと。

USドルは日本円に対して「強い」わけですから、
日本円に換算すると割高感があります。
しかし、韓国ウォンやタイ・バーツ、インドネシア・ルピアは、
円に対して「弱い」ため、とても割安感があるのです。
こう言うと、「東南アジアはドル建てのホテルでないと
レベルが低いのでは」と考える方がいるかもしれません。

しかし、タイもインドネシアのバリ島も韓国も、
ホテルのレベルはまさにウナギのぼり。
現地通貨建ての地元系ホテルでも、
満足のいくホスピタリティでお客を迎えてくれる宿泊施設は、
たくさんあります。たとえばタイはヴィラタイプのリゾート、
バリ島ならロスメン、韓国ならオンドルの宿などに、
レベルの高いところが増えています。


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