第19回
国内航空運賃は難しくない
ここ数年、国内では航空運賃の種類が
バクハツ的ともいえる勢いで増えました。
2000年2月に航空法が改正されて以来、一言でいえば、
運賃の自由化が進んでいるわけです。
航空会社は独自に運賃を設定できるようになりました。
それまでは、普通運賃、数回分を予め購入する回数券、
学生用、子供用、そして一部に早割りタイプの運賃くらい
しかありませんでした。
ところが今では、数多くの運賃が出回っています。
「全国一律1万円」の全日空「超割」に代表される特定日割引、
搭乗21日前までが予約期限の事前購入型、つまり早割りタイプ、
同じ路線でも便によって料金が異なる特定便割引、
さらに誕生日の前後2週間だけ安くなるもの、
里帰りするときに割り引かれる運賃、
インターネットで予約すると割り引かれる運賃など、
数え切れないほどの運賃があります。
それだけの運賃があると、どれが一番おトクなのか分からない、
購入した運賃以外にもっと安いものがあったのではないか、
そんな迷いも出てきますよね。
でも、航空運賃のしくみというものはそんなに難しいものではない。
一定の法則といいますか、コツさえつかんでしまえば、
スムーズに利用できるものなのです。
まず、大原則として搭乗日が近づくほど運賃は高くなります。
搭乗日が近づくと割引運賃の種類が減りますから、
相対的に運賃相場が上がるともいえるわけです。
国内運賃の予約は基本的に搭乗の2か月前からです。
2か月前の時点なら「まだ、かなり安い運賃があるぞ」と、
期待できますし、2週間前くらいになると、「かなり減ったかな」、
と考えた方がよく、出発当日だと、「ある程度の出費は必要だろう」
と、覚悟した方がいいわけです。
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