元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2106回
続・日本は「長寿病弱国」でいいのか!

今、日本人、いや日本の国家が抱えている
将来不安の最大のキーワードは
「病弱長寿」という言葉だ――、
「食」について「いのちの身土不二」について考える、
施策を創る――、ここに「長寿病弱」国を建て直し、
一人一人が「元気で長生き」の幸福を掴む
その根本的な解決策だ――という話の続きです。

とくに、この戦後60年、
日本人は欧米に追いつけ追い越せで
物心両面でモノマネ施策に
国を挙げて追従してきました。
その結果が、1人当たりGDPは
OECD加盟30カ国中3位から18位に転落であり、
「貧乏人は治療を受けられない」
「後期老齢者は早く死ね」・・・といった
「病弱長寿国」への転落でした。
もちろん、情に厚かった日本人の精神性は
欧米人のごとくに「凶暴性」をおび、
「キレル若者」いや「切れる親たち」も増大させています。
そして蔓延したのが『生存の格差』という
いのちの最大の課題を突きつけられたわけです。

いま、教育の現場でも倫理道徳面だけでなく
「食育」といったことが言い始められましたが、
それも、ただ欧米の肉食中心思想におもねった改革に過ぎません。
日本人と日本の土地や風土に合った、
米食見直しの「身土不二」の
『食育』の立場に立っていないことが問題なのです。
前にもこのコラムで紹介しましたが、僕が親しくしている
和歌山県田辺市の元県会議員の馬頭哲弥さんなどは
「日本農林水産学研・北斗の会」(FAX 0739-22-5444)を組織し、
減反政策で「放置され原野になりかけた農地」を回復させ
「誰でも農業を自由に営み、楽しく健康で長命を
保てるシステムが法や制度で必要」だ、
これぞ「日本の環境問題は半分以上解決するだけでなく、
(略)若い失業者も減少」させる「一石百鳥」の効果だと、
農林水産改革の必要性を説いています。

ずばり! 玄米菜食を中心とする
「身土不二」の食育思想が、僕たちの病気治しのためだけでなく、
「長寿病弱国」を立て直す、究極の処方箋になってきたのです。
身土不二とは「身体=身と環境=土とは不可分=不二である」
という意味です。

「日本は火山国で酸性土壌だが、
欧米はアルカリ性土壌だから作物の栄養価が違うし、
人間の体質も違う」
「塩や肉、魚をとりすぎればナトリウムが過剰となり、
心身の健康を害する」として、
カリウムとナトリウムの最もバランスのよい
玄米こそ、日本人の心身をはぐくむ「食育」の基礎だと、
玄米菜食・マクロビオティック思想の始祖である
明治の軍医・石塚左玄は、100年以上も前に説きました。
ちなみに「食育」というキーワードは、
この石塚左玄が発案したもので、
その理論こそいままさに見直されるべきだと思います。

このコラムを読んできた人は、
関根っていう奴は、ことあるごとに、
玄米菜食だ、マクロビオティックだと言い張る、
変なガン患者だなあ・・・と思ってきたでしょうが、
ただ、こうした「薬食同源」に基づいた日本人らしい伝統発想が、
体直しや病気癒しだけでなく、
いま,日本人全体が直面している、
「長寿病弱国」という物心両面、心身両面の国難を解決する
近道になるはずだと、確信するがゆえに
なんどもなんども書いてきたわけです。
アメリカ人モノマネの肉食、脂肪食、砂糖食過多ではいけません。
あなたはどう思いますか?


←前回記事へ

2008年6月2日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ