元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2099回
食卓汚染が「キレる」子供をつくる

なぜ偽食から正食が大切なのか?
いかに食べ物が心身に影響するか?
食養指導者・山村慎一郎さんが
拙著「しなやかな玄米菜食」の中で
明かしてくれた
「食といのち」の話の続きです。

         *

日々の食事の献立ばかりではなく、
とくに農薬まみれ、食品添加物まみれの食材が
子どもたちの「心と体」をいかに
蝕んでいることか――。
そうした食卓汚染への警告は、
すでに新聞報道でも
厳しく指摘されていますが、
食箋指導者の山村慎一郎さんは、
内外のデータを分析し、
最近の子どもたちが、キレる、
すぐに暴れる原因は」
食品添加物に多いと指摘しています。

マクロビオティックの立場から
ガンやアレルギーの患者だけでなく、
情緒不安定な子どもたちの
食事相談にものっておられるので、
いま町中に溢れている
食品添加物の「心と体」に与える害について、
先日、メールでじっくり聞いてみました。

Q=キレる子どもが多いのも
食卓汚染が原因といわれますが。
「孫や子の時代に悔いを残さないためと思って、
私は食事指導を始めたのです。
食品添加物の中で
着色料と保存料が最も危険とされています。

イギリス最大の小児病院・
グレート・オーモンド・ストリート病院での
研究によると、
すぐにケンカしたり暴れたり、
まったく勉強する意欲がない子どもたちの
食事調査をしました。
76名の子どもたちを対象に添加物だらけの
ジャンクフードを除いた食事にしたところ、
81%の子どもたちにきわだった
改善が認められたといいます。
これほど影響する添加物が
体に影響しないはずがありません」

こうした化学合成の添加物は、
子どもたちの発育に害を及ぼすだけでなく、
蓄積されれば、
やがて発ガン性を有して、
心と体を蝕んでいくわけです。
山村さんの調べたデータでは、
もっとも注意すべき添加物は、
ハムやほうれん草などを新鮮に見せる
発色剤や着色料だというではないですか。

          *

続きはまた明日。


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2008年5月26日(月)

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