元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2097回
「客の食べ残し料理」の使い回し?

農薬汚染、過剰の添加物食品、さらに
賞味期限ラベルの貼り替え、
客の食べ残しの食材の使い回し・・・と、
まだまだ、非衛生で、
トンでもない偽食の横行が後を絶ちません。
また、相変わらず、肉食脂食の過食で
メタボリック症候群に悩む人も減りません。

とにかく、食事次第で心身が蝕まれ、
いのちが犯されていくということが
これだけ周知されてきたわけですから、
皆さんも、日頃の食材の買い物選び、
外食のレストランの選び方には
上手に工夫を凝らしているとも思います。
まさに、これからは
「偽食から正食へ」の時代です。

では、いかに、食べたものが私たちのいのちの形成に
影響を及ぼしているか?
いまいちど、拙著「しなやかな玄米菜食」を紐解いて
皆さんと考えてみたいと思います。
この本は「スローヘルスのための7つの法則」を掲げて、
正しい食事のすすめ、
元気で長生きにの工夫について説いています。

第1の法則  マクロビオティック・イズ・ビューティフル
第2の法則  玄米菜食が究極のスローヘルスだ
第3の法則  おばあちゃんの知恵をばかにしてはいけない
第4の法則  助かりたければ「食べてはいけない」
第5の法則  食べ物が「キレル」子どもを作る
第6の法則  あなたも食のライフラインを作ろう
第7の法則  「心で食べる」ことを忘れてはいけない

その第5の法則に
「食べものが『キレる』子どもを作る」という
章がありますので、ここから抜粋紹介していきます。

         *

●食べ物が性格を変える――
赤ちゃんの体だけでなく、
成長していく人間の心や性格まで
食べ物が変えていくという、
食養指導者・山村慎一郎さんの話を
雑誌のエッセイから引用させてもらいます。
山村さんが食事の大切さを訴えて、
山西みな子さん(自然教育相談所)の「母乳
育児教室講座」を自ら研究所で開いていた頃のエピソードです。

<「0歳児から三歳児までの子が
20ぐらい集まるのですからもう大騒ぎ!
業者さんにお願いし、2〜3歳児を講座が終わるまで
見てもらいました」
ところが、業者が
「ここの子どもは皆、手がかからない」と
感心するというのです。
山西先生は、その理由をズバリ、
「ご飯を食べずに肉や卵、牛乳をたっぷり食べている子どもと
しっかりご飯を食べている子どもとは
こんなに違うのよ」といったそうです。
食べることと、心身の変化が
これほど顕著に子どもに表われているとは、
医学的、生理学的に見るとどういうことなのでしょうか?> 
食べ物を変えると血液の質が変わってくるからだと、
山村さんは説きます。

    *

いかに食べ物が心身に影響するか?
なぜ偽食から正食が大切なのか?
食養指導者・山村慎一郎さんが
拙著の中で明かしてくれた「食といのち」の話は
また明日、続けます。


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2008年5月24日(土)

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