元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2049回
「しなやかな玄米菜食」再読(4)

農薬汚染、化学添加物汚染・・・
食卓汚染からわが身、わが家を守るために
5年前に書いた拙著「しなやかな玄米菜食」の
スローヘルスのための7つの法則を再読しておこう――
とくに『第4の法則・助かりたければ「食べてはいけない」』
には、いまの時代に読んでおくべきことが
すでに書いてあるので抜粋紹介しよう――
という話の続きです。

では、どうしたら、わが身を偽食から守るか?
その答えは、少し高くても
国産の有機野菜を手に入れる
ネットワークを作るべきだということ、
さらに、有機野菜とは本当はどんなものか?
知っているようで、消費者サイドが知らない、
「有機野菜の4原則」についても言及しましたので、
よく覚えておきましょう。

         *

●有機野菜の4原則って知っていますか?――
中国やアメリカからの輸入野菜や果物に
農薬が残留していたというので
新聞やテレビで大騒ぎとなったのは記憶に新しいところですが、
さらに国内では発ガン性の強い無登録の農薬が使われ、
洋梨栽培農家で発見されたのがきっかけで、
山形で摘発されました。
無登録農薬を販売した業者は150以上に及び、
購入して使用した農家は
全国1万戸にも及ぶだろうといわれました。

梨やリンゴは廃棄処分になりましたが、
ダイホルタンという農薬は、
有機塩素系の殺菌剤で、
ヒトに対する発ガン性が指摘されています。
また、プリクラトンは錫を含む殺虫剤で
妊娠中の女性の胎児に影響を与えた代物です。
ところで、僕たちのように
食事療法でガンを治そうとしている患者にとって、
有機栽培に腐心している農家の方たち、
また小規模の流通業者には、いつも感謝していますが、
それにしても、農薬まみれ、
化学肥料まみれの食品氾濫で、
一人一人が命を守るには
なんとも住み難い、悪い世の中になってきました。

和歌山の田辺にいる従弟夫婦も
有機野菜や椎茸の原木栽培を手がけており、
よく食材を送ってくれるのですが、
そこで聞いた「有機野菜の4原則」とは以下のように
なかなか厳しいものです。
1.堆肥などの有機肥料を使う
2.土壌燻蒸剤などで土地消毒をしない
3.除草剤を使わない
4.無農薬を原則とする
ところが、消費者の僕たちも果物や野菜というと
すぐ見た目の綺麗な食材を要求しますから、
大量生産の農家としては、
有機農法などやっていられないというのが実情なのでしょう。
食卓汚染が厳しく問われているわけですが、
自然との資源共生サイクルの乱れを元に戻す…
これが一人一人のQOL(命の質)を
高めることになると思いませんか?

            *

そして、「偽食から正食へ」の転換を図るための実践法として、
とくに、拙著「しなやかな玄米菜食」の
巻末には病院案内などの「スローヘルス情報手帖」のほかに
「全国自然食品取扱店一覧」(約350店)の連絡先も一挙掲載し、
2年前の改訂版でも大幅に改定しました。
まだ、読んでない人は一度手にとって、
座右に置いてください。


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2008年4月6日(日)

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