元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2017回
「いい加減力」って何?

敬愛する先輩ジャーナリストの竹村健一さんから、
近刊「いい加減力―自分を信じて生きなさい」という
いかにも竹村さんらしい生き方のヒント集を集めた本が
送られてきました。

ちなみに「いのちの手帖」第4号でも、
カラー特集で、奥さんとともに登場していただいたことは
ご存知の読者も多いでしょうが、
そのときのタイトルが、
●スケッチ随想――     
竹村健一&竹村良子の
ゆったり画文集
「無理したらアカン! ”いい加減”に生きよう!
これが竹村健一式のトキメキ健康法」でした。 

「バリバリ仕事をしていた人が急に覇気を失い、
心の病にかかるケースが多いように思います。
心の問題とは複雑ですが、人間の精神には2つのタイプがある。
それは竹のようにしなる柔軟な精神と、
ちょっとした風が吹いただけで
ポキッと折れてしまう弱々しい精神である。
一般的にいって、マジメな人間が
後者に当てはまるといえるでしょう。

僕は前者である、と自負しています。
なぜならば、いままで、何回となく大問題に直面し、
厳しい選択を迫られたにもかかわらず、
ストレスがたまったためしがないからです。
僕にとって幸いだったのは「いい加減に生きよう」という思いが、
人生の支えになっていたことでしょう。
「いい加減」とは、決して悪い意味ではありません。
絶えず、まったく正反対のAとBという方法を、
そのときに応じて使い分けられるということで、
この考え方が、繁雑な現代に生きる
現代人に必要なのではないかと、思うからです。(以下略)」 


今度送られてきた新刊は、
いわば「いのちの手帖」の竹村さんのエッセイを、
いろいろな成功者や
賢人のケーススタディをふんだんに盛り込んで、
面白い読み物にした内容です。

ソニーの出井伸之元会長、フランスのド・ゴール元大統領、
吉田茂元首相、小泉純一郎元首相、
ノーベル賞の湯川秀樹さん、マーシャル・マクルーハンさん
そして作家の渡辺淳一さん、医師の鎌田実さん、
脳科学者の茂木健一郎さん・・・などなどの
柔軟な発想を「いい加減力」タイプとして取りあげ、
はたまたお釈迦様や、
和を持って尊しとなすとした聖徳太子の真理の奥に、
「いい加減力」の本質が潜んでいる・・・という
竹村式生き方の成功ヒント集なのです。

ようするに、
「いい加減力」とは右か左かと二者択一的に考えるのではなく、
そのあいだの「ちょうどいい加減」を探る、
「片寄らずに縛られない」
「適度に楽観的であれ」といった頭の柔軟さが大切。
これを会得すれば、俄然人生が面白くなるという内容ですから、
落ち込んだときに、ちょっと読むと、
元気が湧いてくる、いわば「頭の体操」本です。
興味のある人は読んでみましょう。

ところで、どういうわけか、
「『いい加減力』があれば元気で長生きする」という章には、
「医者の話を鵜呑みにしない」人として、
僕のケースが取り上げられているのです。


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2008年3月5日(水)

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