元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1991回
心の養生の真髄はトキメキにあり

帯津医師の書き下ろし本の決定版、
大養生―スピリチュアルに生きる」が、
いま好評発売中だ――という話の続きです。

帯津流「大養生」の真髄が「心の養生」にありますが、
前に、これについて、
よく帯津医師が「いのちの家」という図解で、
分かりやすく説明しているという話を、
このコラムで紹介しました。

2階建ての「いのちの家」の1階に、
食事法、呼吸法といった
日ごろの養生法の部屋があり、
2階に東洋医学、代替療法、西洋医学の部屋がある。
そして「いのちの家」を作る土台は「こころ」だ・・・
という「大養生」の全体像を示す図式の話です。
さらに、僕は、そのときジョークを込めて、
もし、帯津先生の病院に伺うなら、
「2階や1階の入り口から入るのではなく、
地下の『心の入り口』から入りましょう」と書きました。
第1931回 「心の入り口」「魂の入り口」

この「心の養生法」こそ、
新刊「大養生―スピリチュアルに生きる」のポイントです。
また、その一番大事なものが「ときめき」だと、
帯津医師はいっています。
前回に続き、「養生とは、生き方そのものである」
とする、この本の真髄の部分を抜粋紹介しておきましょう。

          *

心の養生のなかで、一番大事なのは「ときめき」です。
わくわく、いきいきといった感情です。

ときめきは生命エネルギーの小爆発です。
二十世紀に活躍したアンリ・ベルクソンのいう
「生命の躍動」(エランヴィタール)です。

ときめきによって生命を躍動させ、
そして最期のとき、
死ぬ瞬間にクライマックスの大爆発を起こす、
というのが理想です。
ときめきというのは、
自然治癒力を喚起したり病を克服してくれる、
非常に大事な心の状態です。

ときめくためには、何事にも感動する心をもつことです。
固定観念にとらわれ、妙に諦観することもなく、
好奇心を忘れずに、
未知のものに接したら謙虚な態度でのぞみ、
そして常に感謝の気持ちを忘れないようにします。

このような態度でいれば、不平不満をいわず、
くよくよせず、
いつも笑顔で過ごすことができるのではないでしょうか。
ときめくことがいつまでも続くと、
人は放っておいても明るく前向きになって、
こうして得た明るさや前向きな気持ちは、
哀しみから出発しているだけに、
いつまでも有頂天になることなく、
また、哀しみに帰ります。
ここに、心の循環というのができあがるわけです。

哀しみ、希望、ときめき、明るく前向き、哀しみ、
というふうな流れのなかで我々は、
大いなる命の循環の駒を進めているのです。

              *

どうでしょうか?
これが、帯津先生のいう、
「養生は生き方だ」「ときめきこそ心の養生だ」という
大養生スピリッツの真髄です。

病気治療だけでなく、この不透明な時代を
明るく元気に生き抜く「大養生人生観」を会得したい人は、
ぜひこの本を座右に置いてください。


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2008年2月8日(金)

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