第1984回
肝臓――眉間の縦シワは要注意
マクロビオティック食養指導者である
山村慎一郎さんの著書
「自分の顔を見るのが好きな人は病気になりにくい」と、
そこに書かれた「内臓の不調は、必ず顔にあらわれる」
「目の下のクマは腎臓機能の衰え」とする
望診法と食養生法の抜粋紹介の続きです、
山村さんの望診法には目からウロコの興味深い
話がたくさん本に出ているのですが、
サラリーマン諸氏に、さらに気になる
肝臓や胆嚢の病気の望診法が載っています。
それは「眉間にシワが寄ったら要注意」というものです。
「眉と眉の間にあらわれる縦の線は
脂肪たっぷりの食事の結果、
肝臓が脹れるか、
硬くなりつつあるしるしです。
もし一本か二本、
くっきりと深く長いシワがあるなら、
状況が悪くなっている証拠」というのです。
こうした眉間に縦シワが一本、
くっきりと現れている人はよくみかけませんか?
僕も現役の編集長のころ、
暴肉暴飲した生活を送っている頃に
たしかに眉間に縦シワが一本出ているときがありました。
よく、頭を悩ませるときに
「眉間にしわを寄せる」といわれますが、
じつは、眉間の深い縦シワも、
食事の影響の現われのようなんです。
「この縦ジワは、肝臓や胆嚢の病気が進みはじめている
ことをあらわしているだけでなく、
精神的には短気で興奮しやすい傾向があることを示しています。
ですから、昔からこの縦ジワを
『剣難の相』といい、
これが出ると、
つまらない争いごとに気をつけなさいよ、
と戒めたといいます。」
「油脂、とくに動物性の脂が多いと、
眉間の上までがふくれやすくなります。
動物性の脂といえば、
主に肉や卵、チーズやバターなどですが、
マグロやカツオなどの赤味の魚も入ります。
これらのものを毎日のように食べていると
眉間がふくらんで縦シワが寄ってきます。
また、毎日お酒や甘いものを飲んだり食べたり、
強い薬物をとったりしていると、
ここが赤くなる場合があります」
眉間の縦シワや赤味は、
あぶらぎったサラリーマンの元気のサインではなく、
やがて肝臓がやられるサインのようなのです。
では、食事をどうするか?
「今はたしかに肉を食べる人が増えていますから、
脂肪肝になりやすく、肝臓の調子も悪くなりがちです。
そういう人にはとくに酢がいいでしょう。
それと辛味です。
辛味の代表は大根。
どんな風に調理しても『あたらない』ので
大根役者という言葉が生まれたそうですが、
じつはこの大根、どんな料理にでも合い、
しかもその毒消しにもなるというすぐれた食べものなのです。
ほかに、しょうが、にんにく、たまねぎ、にらなどです。
肉を食べすぎたために起きてしまった陽性の肝臓病には、
酢を使った料理やたまねぎ、大根など、
辛味の効いた野菜、
お酒や甘いものを食べすぎた陰性の肝臓病には、
梅干しや海藻、貝類などがよいでしょう」
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