元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1896回
ガンの再発・原発――「急がば回れ」

ちょっと、嬉しいことがありました。
前に、このコラムにも書きましたが、
僕は、この梅雨時に体調が崩れてきたので、
血液検査や内視鏡検査をしたら、食道はおかげで無事でしたが、
どうも胃壁に潰瘍が出来ていると宣告されました。

原発胃ガンではないかともいわれ、どの医師に相談しても
「胃の手術なんて、食道ガンなどと違って、
手術は簡単ですから、切りなさい。
内視鏡手術でもとれます」と異口同音の答えを返しました。

しかし、特別の激痛があるわけでもないし、快眠快食快便なので、
「僕は、もうガンの幼稚園生ではないので、
僕の波長に会う漢方や食事療法で
「折り合ってみたいと思います」
「僕は長年、ガンと“同行二人”(どうぎょうににん)の発想で、
共生してきましたし、といって、手術は断りました。

するとどうでしょう。
大半の医者の「期待」?を裏切って、
3ヵ月後の血液検査のマーカーは正常値に戻って
潰瘍も消えてしまったのです。
もちろん、長年、ガンと共生しているわけですから、
体調が狂って免疫力が下がれば、
ガンは原発や再発の機会を狙っているわけで、
よる年波と共に、
ガンによる「突発性の老化現象」は避けられません。

しかし、中高年になって、病気からの回復力が遅く、
免疫力も弱ってくれば、若いときのように、なんでもかんでも
手術すれば、たとえ、病巣の局所は切除できるかもしれませんが、
むしろ、手術による多臓器のダメージは大きいもので、
手術によって命を縮めかねない・・・と
僕は、この9年、食道ガンも切らずに延命してきた体験で実感し、
また、多くの同輩先輩が無謀な手術でいのちを落とした悲劇を
この目でみてきましたから、
今回も頑として手術は拒否したわけです。
一方で、胃ガンでも、漢方などで5、6年生きてきた人も
何人も見てきましたから、
あと平均寿命まで10年ですから、
別に「もう切らなくてもいいだろう」
と考えたわけです。

というわけで、これまでも何度もガン再発を疑われた時に試した、
「穴攻め療法」という、
漢方や食事療法、温灸療法などを合わせた、
スローヘルス療法=温かく和やかな療法を
3ヶ月を徹底して励行しました。
やはり、検査で出た潰瘍、腫瘍はおとなしく退散しました。

さて「穴攻め療法」の基本は、
マクロビオティック玄米菜食療法の徹底励行です。
マクロビオティックというと難しく考える人がいますが、
僕は簡単に考えています。
根菜の煮っ転がし体を冷やさないようにする、
尻の穴からの排便・排毒を悪くする肉などを
口の穴からいれない・・・
これが「穴攻め療法」の基本です。

そして、どんなことをするのか?といいますと・・・。
(1)口からは帯津良一医師の「漢方せんじ薬」を入れる
(2)尻からは王振国医師の漢方座薬「天仙栓」を入れる
(3)耳の穴や臍に「びわの葉温灸器」を当てる――、
いわば、もっとも、
体内の血液などに浸透しやすい穴という穴から、
免疫パワーを注入しようという考えです。
「びわの葉温灸器」などを耳に当てると
なかなか足先まで温まって気持ちがよいものです。
頭痛も改善されますから、
人間の体のバランスって実に微妙ですね。

「ガンは切る」・・・手術だけが万能治療ではありません。
「ガンは冷やさない」・・・
じつは体の穴から温めることが大切なのです。
なぜか? 誰でも分かる事ですが、
冷えが症状を悪化させ、死に近づく原因となるからです。
またしても「ガン治療! 急がば廻れ!」の発想で、
僕はガンの再発・原発の危機を乗り切れたのです。


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2007年11月5日(月)

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