第1870回
これが前立腺ガンのブラキセラピー療法だ(2)
いま発売中の「いのちの手帖」第4号に特集された、
ブラキセラピー療法で前立腺ガンを克服して3年の
翻訳家の藤野邦夫さんによる
「最前線医学情報=
急増する前立腺ガン、子宮頸ガン、食道ガン・・・
10年治癒率で優れているブラキセラピー療法」と題する、
7ページに渉る特集の抜粋紹介をさらに続けます。
*
問題はガラスの線源を尿道に挿入するか、
切り開いた患部におこうとしたことでした。
前立腺を切開すれば壮烈な出血がおきますから、
どこに線源をおくか手さぐりだったでしょう。
そんな状態が1970年代までつづきました。
前立腺ブラキセラピーは80年代のデンマークとアメリカで、
大きな一歩をふみだしました。
ここで大きく貢献したのは、
直腸に超音波の「プローブ」を挿入して、
前立腺のクッキリとした立体像を
把握できるようになったことでした。
おかげで陰嚢と肛門のあいだの会陰部から、
何個かの「シード」(線源)をいれた
「ニードル」(中空の細い針)を刺入して、
60本から80本の線源を
バランスよく留置する技術が確立されました。
●前立腺ガン
現在の日本では、相変わらず
「前立腺ガン」による死者がふえつづけており、
2020年には男性のガン死亡率一位の
肺ガンにせまるといわれています。
07年6月現在で、ブラキセラピーを実施する
全国の施設は72か所になりましたが、
いまだに手術を受ける患者が少なくないようです。
放射線に関する規制のきびしい日本が、
欧米から20年以上も遅れて
ブラキセラピーを認可したことも、
普及が遅れている理由の一端でしょう。
年間に18万人と前立腺ガン患者の多いアメリカでは、
5万人の患者がブラキセラピーで治療を受けています。
この数はすでに手術の実数をこえており、
今後、ますますブラキセラピーの比重が
高まるといわれています。(略)
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なお、前立腺ガンのブラキセラピー療法の仕組みについては、
「いのちの手帖」では、図解による解説模式図、
さらに全国72施設の病院地図を
掲載してありますので、
詳しく理解したい方は、
「いのちの手帖」第4号をどうぞ。
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