元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1803回
ガンの再発検査について

どうも気候不順の季節になると、体の調子が狂ってきて、
ガンの患者ならずとも、
病気に再発や悪化に誰しもが心配をするものです。
ガン再発予防の養生法とは、
このコラムではなんども書いていますが、
「食生活の改善」と「こころのトキメキ」という
心身伴った日々の研鑽にありますが、
基本はなんといっても「体を冷やさない」ことです。
これは、石原結實医師や川嶋朗医師の本でも盛んに
警鐘されていますから、
ご存知の人が多いと思います。

もう少し、ずばりいいますと、
ガン患者に禁物は「風邪を引く」ことです。
厳冬の冬はもちろんですが、
ぎんぎんに冷房の利いた夏も要注意です。
電車に乗っても、車に乗っても、
ホテルに行ってもビルに入っても、
薄着で長居をすれば、たちまち体温が下がって
風邪の引き金となります。

というわけで、僕が毎年、注意しているのは、
冬の厳寒に入るときと、夏の猛暑に入る前です。
なんども、鼻や口にヘルペスができたり、
頭が痛くなって、風邪を引きそうになり、
スワッ! ガン再発か? 
と心配することがありました。
そのたびに、王振国医師の天仙液を大量に飲んだり、
帯津良一医師の漢方せんじ薬をシコシコ飲んで、
うまく免疫力を挙げて、
再発の危機を乗り切ってきたわけです。

もちろん、それでも、薄着をしたり、
長時間の冷房で体を冷やす機会は多いので、
ときどき、ガン腫瘍マーカーの血液検査をすると
数値がちょっと上がることがあるのです。
まえにも書きましたが、
5月にヨーロッパ旅行に出かけた時は、
長時間の飛行機の冷房で風邪を引かないように
携帯カイロを3枚も貼り、足のひざには、
ヒザックスという遠赤外のヒザ当てをして磐石の態勢をとりました。
友人たちに話したら、
エーッ、アホな? そんなことまでするの?
と笑われましたが、これは功を奏したようでした。

ともあれ、季節の変わり目には、
どうしても寒さ暑さの調節に油断し勝ちですから、
風邪を引く機会も多くなります。
7月の始めのことですが、梅雨のぐずぐず天気の中で
どうも体調がすぐれないときに、
たまたま腫瘍マーカーの血液検査を受けたのですが、
SCCの値が2.5
(基準値=1.5)ngとちょっと高いというのです。
というわけで、CTと超音波と内視鏡検査で
食道ガンの再発、他への転移が無いか調べることになったのです。
僕は、8年前に、食道ガンの荒っぽい手術を断って、
抗ガン剤と放射線治療で寛解したわけです。
その放射線も、ライナックという外照射のみならず、
ラルストロンという
食道内の腔内照射をかなり強烈にやりましたので、
もう再発しても手術は不能といわれてきました。

また、僕の闘病法は、
いわゆる免疫力アップの自然養生法と決めておりましたから、
たとえ再発しても抗ガン剤も放射線も受けるつもりは無いわけです。
漢方薬や食事療法、気功術で免疫力を挙げる、
そして、いつも心のトキメキを大切にする
「スローヘルス養生法」を組み合わせて、
なんとか再発せずに来ていましたから、
あの喉チンコの奥をえぐられるような苦しくて、
不愉快な内視鏡検査はいつもイヤで、
本当は今回も断ったのです。

ところが、看護師さんが、
いまは、鼻の穴から細い管を通して調べる
「経鼻内視鏡」がありますから、
苦しくありませんというのです。


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2007年8月4日(土)

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