元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1693回
ガン患者の寿命が持ちません

「ガンはがんばらない」「ガンはあきらめない」
といった記事や本が、巷に溢れています。
しかし、ガン病棟の現実はこんな生易しいものではありません。
大学病院では、手術、抗ガン剤、
放射線の治療法の手立てがなくなると
主治医から「余命3ヶ月です」
「緩和病棟で死を待つ覚悟を決めてください」
と引導を渡されます。
よく、医師はこの”自己矛盾“した論法をはぐらかします。
「だから早期検査、早期治療が大切なのです」
といった記事や本を書いて、
自らの治療の「限界性」を誤魔化す、患者を混乱に陥れる・・・
そういっても過言ではないと思います。

現実に「医師から見放された」ガン患者と家族からしてみれば、
こんな残酷にして
情報未公開・説明不足の医療システムはないでしょう。
いつも、このコラムで書いているように、
この「機械修理式ガン治療システム」を続けていけば、
ガンの死亡者、いやガン治療による死亡者は、
ますます増えていくことになります。
この「だらしのない医療制度の改革」を待っていたのでは、
僕たち、ガン患者の寿命が持ちません。

では、大学病院から見捨てられたらどうするか?
再発転移の患者が風邪を引いたりして、
いろいろな部位の臓器不全を併発すると、
胸や腹に水が溜まってきます。
これは、なかなか回復を図るのが難しい状態です。
大量の胸水除去の場合は、
再膨張性肺水腫やショックの危険性を伴います。

この段階でも、大抵の主治医が、「余命3ヶ月です」
「緩和病棟で死を待つ覚悟を決めてください」と繰り返します。
そして、突然、免疫療法でも漢方療法でも、
それまでは認めていなかった
補完代替療法の医師のところへ転院することも、
「どうぞ、それもいいでしょう」と、
一転して許してくれるものなのです。

僕のように、西洋医学の通常治療と、
漢方や食事療法などの補完代替療法=非通常治療を、
ホリスティックな医師と相談しながら組み合わせて
9年延命してきた患者からいわせれば、
それならば、手術、抗ガン剤、放射線の3大治療に固執せず、
より選択肢の広い、
ガン統合医療やホリスティック医療のもっと勉強をして、
最初から、多くの患者にアドバイスを出来ないのか?
こうも言いたくなってくるではありませんか?

さて、胸や腹に水が溜まることは油断ならぬ症状です。
日本の自然伝統療法には、
里芋湿布などで水を除去する方法もあります。
大学病院で見捨てられた患者さんの中には、
強い抗ガン剤を止めたために、
逆に症状が回復した幸運なケースもありますが、
残念にも亡くなってしまう友人を何人も見てきました。
どこの補完代替療法の病院も、
いまや、再発患者、末期患者で満員です。

もし、僕がそうなったらどうしよう?
先日、王振国医師が来日したときに、
「先生が新しく建てた北京の病院では、こうした患者には、
どんな胸水、腹水除去や治療をするのですか?」と。
「天仙液の主要成分のひとつである
白花舌蛇草(びゃくかじゃぜつそう)などを含む薬を注入します。
また、水を抜いた場合は、抜いた後、加熱し、
薬でガン細胞を死滅させる処理をして元に戻す、
いわば、ワクチン療法や温熱療法に似た治療を施します」
王医師は、患者にも分かりやすく、丁寧に説明してくれました。
もちろん、日本ではこうした治療は認められません。
しかし、まだまだ、世界を探せば「可能性のある治療法」もあり、
「親身に相談を受けてくれる医師」いるものなのですね。

もっと、苦痛と悩みを
温かく和らげてくれる人間らしい治療は考えられないのか?
長寿難病時代だからこそ、ガン患者を「壊れた機械」として
ポイ捨てする治療ではなく、
血も涙も通う、
人間のいのち全体をレベルアップさせるべきではないのか?
ガン患者の「からだ、こころ、いのち」を丸ごと見る
ホリスティックな治療を見直すべき時ではないか?
機械修理方式によるガン西洋医学の
“冷酷さ”が、いま問われているのです。


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2007年4月16日(月)

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