元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1685回
ガン再発は『風邪が引き金』

前回、いま発売中の「いのちの手帖」
第3号・春夏特大号だけでなく、
「いのちの手帖」第2号、そして、
新書シリーズの「ガン延命学新書」の3冊を合わせて、
メールやFAXで注文購読してくれる方が
増えているという話を書きましたが、
「いのちの手帖」第3号の患者と家族のみなさんからの
エッセイ企画は以下の3大特集です。

特集1 病院で聞けないホントの話
特集2 体にいいことしてますか?
特集3 明日を見つめて!ガンが教えてくれたこと


もうすでに、読んでいる方もおられるでしょうが、
とくに、特集2の「体にいいことしてますか?」について、
今回から、抜粋紹介していきたいと思います。
というのは、ますます、ガンの患者の激増だけでなく、
このところ、
ガンの再発・転移の患者さんがとても増えているからです。

このコラムでも何度も書いていますが、
いまの大学病院の標準治療というものは、
ガンと分かれば、よほど手遅れでないかぎり、
手術で局部を切り取る治療をすすめられます。
併せて、化学抗ガン剤や放射線を併用します。
外科医は手術が終わると「完治した」といいますが、
ガンは切り傷や感染症とは違います。
ガンは血液やリンパ液を通じて、全身に伝播する性質を持った、
いわば「突発性の老化病」ですから、
手術や抗ガン剤は応急処置に過ぎないもので、
「完治」というわけにはいきません。

また、手術、抗ガン剤、放射線は、副作用や合併症を伴い、
正常細胞も傷つけますから、かえて免疫力を下げ、
油断していると、大抵が、
再発、転移の危機に見舞われるわけです。

再発するとどうなるか?
大学病院では、再手術やさらに強い抗がん剤を投与します。
これは、僕や仲間の体験的判断ですが、
ますます、患者は免疫力を下げて、
「ガンではなく、ガン治療」で命を縮めることになるわけです。

再発後、各所に臓器不全を起こして、
やがて、腹や胸や心臓の周りに「水」が溜まりだすと、
大学病院では、打つ手がありませんから、
強烈な副作用を無視して、ガン治験薬などを投与します。
ますます、患者は衰弱し、
医師は「余命3ヶ月」ですなどと、
患者や家族に冷酷な宣告を告げるわけです。

お分かりでしょうが、『病院頼みのガン地獄』に、
わが身を晒さないためにはどうすればよいか?
もう、このコラムや「いのちの手帖」を読んでいる方たちなら、
病気になる前から、
体にいいことを続けることが大切なのです。
具合が悪くなったら
「薬に頼る」「医者にすがる」というのではなく、
自らの体は、自らで作るという、自己防衛の処世術です。
そんなこと誰でも分かっているよ! というでしょうが、
これが、病気から守る、病気を乗り越える「近道」なのです。

よく、僕は講演に行くと
ガンにならない、ガンの再発を防ぐのは「抗ガン剤」にあらず
「体を冷やさない」「ストレスを溜めない」「自然の食事をする」
この3原則をすすめます。
さらに、ガン数年の患者さんや、中高年の患者さんには、
「転ばない、風邪をひかない、義理はかけ」という、
元首相の岸信介さんの長生き金言を引用しています。

ガンの再発とは「冷えによる風邪が引き金」です。
これに注意しましょう。
というわけで、「いのちの手帖」第3号の
特集『体にいいことしてますか?』は、
心して読んでもらいたいと思っているわけです。


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2007年4月8日(日)

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