元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1660回
ガンの最新放射線療法(3)

「いのちの手帖」第3号の「頭頸部腫瘍、肺ガン、肝臓ガン・・・
『ノバリス』ほか最新・放射線治療」という
耳よりガン・レポートの話の続きです。
これは、ガン治療書の翻訳家として活躍中で、
スローヘルス研究会のメンバーである
藤野邦夫さんに、これから日本でも解禁されるであろう、
ガン放射線治療法の最新情報を公開していただいたものです。

もちろん、藤野さん自身も、放射線による
「ブラキセラピー療法」で前立腺ガンを克服。
元気に3年目を迎えています。
「もっとも正確な照射ができる
『定位放射線手術』が大きな成果をあげています」
というのですから、脳腫瘍や喉・食道のガン、前立腺ガン、
肺ガン、肝臓ガン・・・の患者のみなさんは必読です。

患部の位置を正確に定めて維持しながら(定位)、
三次元方向から照射する放射線療法=
「ガンマナイフ」「サイバーナイフ」「リニアックナイフ」
そして「ノバリス」についての内容概説の続きです。

         *

しかし、ガンマナイフの使用には
病巣が三センチ以下であることと、
数も三個以下であることが望ましいとされています。
なかには何十個と治療した例もありますが、
将来、どんな結果がでるかわかっていません。

なお病巣の数が多い場合は、
全脳照射やサイバーナイフなどとの併用も考えられます。
ガンマナイフでは50箇所以上の施設で、
七万例以上の治療が成功しており、
腫瘍以外に脳動静脈奇形、
三叉神経痛のような脳や顔の病気にも治療範囲が広がっています。

いっぽうX線を使用するサイバーナイフは、
「人工知能をもつナイフ」という名称が示すように、
六軸制御ロボットアームの先端につけた、
超小型X線発生装置を使って治療します。(略)

また「ピンポイント照射療法」とも呼ばれる
リニアック(直線加速器)ナイフは、
線源にX線を使用し、病巣のまわりを回りながら、
三次元的な多方面から照射します。
この治療法のメリットは、
四センチ以下の大きめの脳腫瘍を治療できることと、
何度も照射できることにあり、
その分、治療期間は長くなりますが、
周辺部の被爆量をより少なくすることができるのがメリットです。
この治療法はもちろん脳腫瘍以外にも、
肝臓ガン、前立腺ガン、喉頭ガン、乳ガンなどに使われており、
とくに肺ガンでは三センチ以内の場合に有効とされています。

最後のノバリスは多機能のリニアックで、
ここでは「ネコの目のように動く」といわれる
マイクロマルチ・リーフコリメータが威力を発揮します。(以下略)
            *

まさに、患者が勉強していないと、分からない情報が
じつに感銘に説明されているとも思いませんか?

たとえ、放射線医師から説明があったとしても、
情報が最新であればあるほど、
患者にはちんぷんかんぷんで、的確な治療判断は
なかなか出来ないものでしょう。
ぜひ、読んで参考にして欲しいと思っています。
なお、本誌は、定価800円(税送込)の直販方式の雑誌で
一般書店では販売しませんので、
別掲の「購入の手引き」を参照の上、
購入希望の方は、お手数でも、
メールか、FAXにてお問い合わせ下さい。


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2007年3月14日(水)

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