元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1584回
「自然食ライフライン」を持とう(1)

僕たちのスローヘルス研究会は年に3〜4回ほど開かれます。
来年は1月の中旬の新年会から始めます。
ゆったり健康法の趣旨は、なんといっても
「体は食べものが作る」と考えていますから、
日ごろの高蛋白高脂質の脂ぎった食事の過食、
お酒やコーラなどの過飲を改める意味で、
大抵は自然食レストランや薬膳料理の店で開きます。
先日、WHO(世界保健機関)から
「過食による世界の肥満人口は10億人を超えた」
と発表されました。

しかし“暴飲過食のいましめ”といってもお坊さんのように
精進修行しようというわけではありません。
食べ物こそ、みんな楽しく食べなければ、
かえってストレスがたまり、病のもととなりかねないからです。
そして、愛称・癒しの仏様・帯津良一医師から
ホリスティックなライフスタイルについての講話があり、
メンバーからの「闘病報告や研究報告」が行われます。

スローヘルス研究会とは、患者と家族、そして
心ある医師やジャーナリスト、有機農園の方々を繋ぐ、
活動団体だということは前にも書きました。
会を始めて6年目になり、
全国にいくつか「支部」らしきものもできています。
それも、大半がガンなどの難病の克服体験を持つ
患者さんや家族の皆さんが
心身に優しい治療の情報交換をしていこうと、
意欲に燃えて開いていますから、地道ですが、
少しずつ根をおろしていることは、うれしい限りです。
会報雑誌の季刊「いのちの手帖」にも海外からの支援者が
原稿を送ってくれるようになりました。

拙著「ガンは食べて治す」(ぴいぷる社)の共著者の
鈴木美感子さん(ペンネーム鈴木博子さん)は、
岩手県一関で
「スローヘルス研究会・岩手南支部」を開いています。
お子さんのアレルギーや知人のガンを治すために、
マクロビオティック玄米菜食法をすすめてきた
食生活アドバイザーですが、「マグノリア」※1という
自然食品店も経営しながら、やはり毎月、地元でイベントを開き、
全国の仲間に、岩手ならではの自然食材を通販して
「ゆったり健康法」のネットワークを広げています。
「馬糞堆肥使用の有機減農薬米=
馬米(うまいこめ)秋田こまち」「原木栽培の乾しいたけ」や、
卵も牛乳も添加物も使わない、
オリジナル・クッキー
「Aerer le coeur」(アエレ ル クール)が好評です。
体に優しい食材といえば、
群馬・藤岡の「浦部農園」の古代米や有機玄米、
そして和歌山・南部(みなべ)の
「月向農園」の有機の梅干・南高梅が、
メンバーの間で好評です。

また、最近、筆者が好きになったデトックスなパンに
「あまみパン」という自然酵母パンがあります。
腸からの排泄を促す、しっとりとした食感の美味しいパンです。
これは「レホルム」というドイツの食改革運動を推奨する
「潟Tンレホルム」※2
が販売しているもので(製造は葛笳苣H品)、
国産小麦を使っていることはもちろんですが、
国産有機大豆を有用微生物で熟成させた
乳酸菌マイクロ熟成エキスを含んでいるので
「腸能力アップ。腸内環境を整える」
と説明書きに書かれているものです。

いま、町を歩けば右を見ても左を見ても、
農薬まみれ、化学添加物まみれの
スーパーやレストランの食品に囲まれているわけですから、
こうしたスローヘルス志向の消費者と生産者、販売者を結ぶ
全国ネットワークが、じつは、
スローヘルス研究会のメンバーの間では、
健康な体つくり、病気の予防に繋がる
「自然食ライフライン=貴重なる命綱」として、
じつに有意義に活用されているわけです。
というわけで、新刊「ガン延命学新書」の
付録「いのちの情報手帖」にも、こうした情報は収録しました。
次回、その一部を紹介しますので参考にしてください。

※1  http://www.magnolia.jp
※2  http://www.sun-reform.co.jp


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2006年12月28日(木)

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