元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1567回
ガンは情報戦から始ります

新刊拙著「ガン延命学新書」の巻末には、
イザというときに役立つ3大付録、
「保存版/いのちの手帖」=(1)いのちの情報手帖
(2)いのちの患者手帖 (3)いのちの家計簿・・・をつけました。
とくに、医師と病院の基本情報を知るホームページガイドが、
●症例や治療のガン基本情報を知るホームページ
●病院を知る、病院を選ぶためのホームページ
の項目ですが、その抜粋紹介の続きです。

     *

●日本医師会の「こんなときどうする?
『ガン』といわれたら」※1

日本医師会が国民向けに小冊子と謳う
「こんなとき、どうする?
『がん』といわれたら」がpdf形式で読める。
肺ガンから子宮ガンまで、
標準治療(通常治療)の基本対処法のガイドラインが載っているが、
あくまで手術台一主義であることは
頭に入れて参考にすべきだろう。

●週刊がん  もっといい日※2

がんの予防、治療、再発防止などの
がん情報サイトで毎週金曜日の更新。
「がん闘病記」「ここにこの人」「がんの治療最前線」
「代替医療最前線」などの情報が詳しく読める。
また、末期症状や痛みなどの症状を緩和する
「全国ホスピス・緩和ケア病棟施設一覧」も検索できる。

●キャンサーネット・ジャパン※3

医師、看護師、医療コーディネーター、
がん患者、患者家族など、
ボランティアで創られているNPO(特定非営利活動法人)による
「がん」に関する情報サービスのホームページ。
各種ガン情報のほか、EBM(科学的根拠に基づいた医療)
などについても実態に即して詳しく解説されている。

●「がん克服」総合リンク集※4

「がん克服のための『最重要課題』」
「がん克服のための『貴重なヒント』」
「がん克服のための『医療機関情報』」といった
項目別に関連サイトにリンクしている。

●医療費と制度※5

部屋代・食事療養費を除いた
1ケ月の医療費が一定額を超えると
高額療養費手続きで還付金が受けられるが、
そうした高度医療費制度や、
身体障害者手帳など「がんとお金」=医療費制度について
分かり易く解説している。
また一般的な病院の領収書(診療費明細)の見方も詳しい。
(以下略)

             *

もちろん、こうした基本情報ホームページにも、
新聞やテレビのガン治療情報、
さらに家庭の医学書などと同じように、
ガンの標準治療は
「手術、抗ガン剤、放射線だ」と書いてありますが、
これが、どんな症状にも、
どんな患者にも適合する完璧な治療法というわけではありません。
ここが、ガン治療選択の難しいところです。
最後の選択権は患者にあると考えて下さい。
医師任せ、病院任せはいけません。ガンは情報戦から始ります。
大半の大学病院の主治医は「病人より病気」を診て
機械的に治療方針を提案するだけですから、
こうしたホームページで治療の基本情報をたっぷり勉強してから
医師や病院を選び、また医師の指示にイエス、ノーが言えるように
心構えを創ることが何よりも大切なのです。


※1  http://www.med.or.jp/etc/canser.html
※2  http://www.gekkan-gan.co.jp/
※3  http://cancernet.jp/
※4  http://www.sinbun.co.jp/kenkou/link/linkcan.html
※5  http://www.enjoy.ne.jp/~h.simizu/


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2006年12月11日(月)

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