第1519回
患者が納得できるガン治療とは
去る10月14日(土)、
帯津良一博士と王振国医師の新刊共著
「新しいガン治療 もうひとつの地平を見つめて」
(K&Bパブリッシャーズ刊)の発刊を記念して
国際医学セミナーが開かれました。
講演会のテーマは、
「新しいガン治療――本当に患者が納得できるガン治療とは何か」
(国際癌病康復協会主催、漢方健康ネットワーク協賛)
というもので、
手術、抗ガン剤、放射線といった通常医療にとどまらない、
中西医結合医学、漢方医学、ホリスティック医学・・・
といった、
古くて新しいガン治療の最前線の研究を発表する講演会です。
ちなみに、帯津良一博士と王振国医師の新刊共著に収録されている
おふたりの対談の司会進行役をさせていただいたという縁もあって、
当日の講演会の司会を、僕がやらせていただいたのですが、
帯津医師のメイン講演のみならず、
日本・台湾から出席していただいた計4名の先生方の講話は、
なかなか、普通のガン医学セミナーでは聞けない内容ですので、
ちょっと、長めになりますが、僕の開会の挨拶から、
このコラムで抜粋紹介させていただきます。
*
本日は、日中両国を代表するホリスティックな医師、
帯津良一博士と王振国医師の新刊共著
「新しいガン治療 もうひとつの地平を見つめて」
(K&Bパブリッシャーズ刊)
の発刊を記念して開かれるものです。
新刊「新しいガン治療 もうひとつの地平を見つめて」の内容は、
西洋医学と中国医学の長所を取り入れた
「中西医結合医療」から、さらに「からだ」だけでなく
「こころ」「いのち」の全てを診る「ホリスティック医療」まで、
中西医結合医療とホリスティック医療の世界的権威が、
「新しいガン治療」について語り合い、提言したもので、
これからの新しい「ガン治療」の実践書として期待される本です。
この本は、昨年9月、帯津博士と香港旅行を企画し、
香港の隣、中国・珠海にある王医師のユニークな病院を視察訪問し、
6時間にわたって対談したことがキッカケで生まれました。
日本における私のガン治療の主治医が帯津博士であり、
中国での最も親しい医師が王医師であるために、
対談の司会までおおせつかったものですが、
本日もこうした縁で司会を承りました。
さらに、この対談に加えて、ふたりの医師による書下ろし、
●帯津良一の提言――実践的「いのちの場」
●王振国の提言――実践的「ガン治療」
を加筆したものです。
また、巻末には漢方複合薬・天仙液に関する
専門的な内外の研究論文や
試験報告も収録するという、340ページほどの分厚い本です。
これからの患者本位の新しい治療の提案や、
これからの病院のあり方が、
分かり易く、エピソードを交えながら語られ、
書き下ろされております。
本日の講演会も、こうした本の趣旨を、
さらに、現場で実践的に研究し、
治療に応用されている先生方からの貴重な講話です。
著者の帯津良一博士による特別講演のほか、
今回は、共著者の王振国医師は来日されませんので、
台湾から、お二人の先生が出席されました。
患者本位の医療を目指す、ホリスティック医療、
また中西医結合医療を実践する台湾の第一線で活躍される方々です。
さらに日本からは
キャンサーフリートピア代表の三好立医師が出席され、
ガン患者の「ガン治療選択のコツ」といった
実践的な講演もなされます。
ぜひ、じっくり、ゆったりとお聞きいただき、
これからの治療計画の参考にしていただいたらよいと考えます。
講演順に紹介いたしますが、以下のような順で進行いたします。
●台湾の国家衛生研究院行政所所長 ョ基銘(らい きめい)医師
「抗ガン漢方によるガン抑制メカニズム」
●キャンサーフリートピア代表 三好立医師
「セカンドオピニオン専門医によるガン治療のアドバイス」
●台中市林新医院医療副院長(脳神経外科医)
許達夫(きょ だふ)医師
「わたしの大腸ガン・克服記」
●帯津三敬病院名誉院長帯津良一
「いのちの可能性を生かすホリスティック医療の時代」
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