元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1503回
体にやさしい料理教室

毎日毎日、心身を温かい環境において、
食養生を守れば、
それこそ、1年、3年、5年でも、ゆったり延命できる――、

というわけで、「いのちの手帖」第2号の、
島村トータル・ケア・クリニック穀物菜館館長の
野口節子さんによる連載「体にやさしい料理教室」=
秋の玄米菜食メニューを呼んでみてください――
という話の続きです。
タイトルは
「秋からは、自然の恵み いっぱいの楽しい食事を」です。
レシピのさわりを紹介しておきましょう。

           *

夏はからだを涼しくしてくれる穀類や
野菜、大豆製品を中心に、調理法はあっさりと、
生野菜も取り入れますが、
秋は生野菜を少なくして野菜を炒めたり、煮たり、
いも類と煮込んだり
火を通した料理に徐々に切り替えていきましょう。

秋は夏バテで低下した食欲を取り戻すし、
体力を回復するために少し濃い目でもよいのです。
調理法や味付け、主食などを季節や体調に合わせて
食べやすく工夫することが大切なのです。

《簡単マクロレシピ》

●ごぼうとひじきの炊き込みご飯

 食物繊維の豊富なご飯です。
 しっかりかみしめて味わう習慣をつけるトレーニングにもなるでしょう。
1 玄米は籾殻を取り除いて洗い水を切る。
2 ひじきは洗って、ざるに上げる。
3 ごぼうは汚れを洗い、皮つきのままささがきにする。
4 炊飯器に玄米、しょうゆ、塩を加えて水加減し、
  ひじきとごぼうを加え、普通の玄米と同様に炊く。
5 器によそい、ごま塩をふる。

●高野豆腐の揚げ煮

 高野豆腐が一段とおいしくなります。
1 高野豆腐はたっぷりの水に浸してもどし、
  両手にはさんで水気をきつく絞る。
2 1をしょうゆ、塩を加えただし汁で煮る。
3 煮上がった高野豆腐の汁気を軽く絞り、
  くず粉(あらかじめすっておく)をつけて揚げる。
4 3の煮汁に玉ねぎ、にんじん、しめじを入れて煮、
  一煮立ちさせ味を調えます。
  とろみの加減を見て水溶き、くず粉を加える。
  青ネギを加えて火を止める。

●大根の風味漬け

大根は健胃、消化促進に効き、
食物繊維や酵素はがん予防効果もあるといわれています。
冷えやすい人は加熱調理を、
焼き魚に大根おろしの組み合わせは効果的です。
1 大根は皮つきのまま短冊切りにする。
2 鍋に油を熱し、梅酢としょうゆを入れ
  フワット沸いてきたら大根を入れさっと炒めて火を止める。
  千切り柚子は加える。

          *

どうでしょうか?
なかなか、分かりやすい「体にやさしい料理教室」でしょう。
このほか、スープやデザートのつくり方も出ています。
実際に参考にしたい方は、
「いのちの手帖」第2号を手にしてみてください。
材料も分かります。すべて写真付です。
ガンに負けない体質作りに玄米菜食は最適です。
僕にしても、8年間、マクロビオティック玄米菜食法を
夫婦して励行してきたために、
生き延びているわけですし、とうとう、肉も食べたくないし、
酒も飲みたくなくなりました。
ともあれ、玄米菜食は、有機食材の仕入れや
料理作りに、多少、手間と時間がかかりますから、
夫婦二人三脚で励行する心がけが大切です。
食欲の秋こそ「食養生の秋」なのです。


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2006年10月8日(日)

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