元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1427回
「妻はセレブで、俺セルフ」

『第一生命』 のサラリーマン川柳大賞に
以下のようなものがありました。
「昼食は 妻がセレブで 俺セルフ」
う〜ん、なかなか、いまの夫婦関係や
男女の微妙な意識変化がわかって思わず、
大笑いしてしまいますね。

平日のランチ時に、有名デパートの
レストラン街に行けばわかりますが、
年齢を問わず女性客で溢れかえっています。
サラリーマンが、なけなしの小遣いの中から、
300円、500円の丼モノや、
コンビニ弁当、ハンバーガーの“セルフ”ランチをかきこんで、
慎ましやかに済ませているのに、
世の奥さんたちは、
イタリヤ料理やフランス料理、
はたまた有名割烹のセレブな(豪華な)ランチメニューに
数千円を払って、“セレブ”な昼食を愉しんでいるわけです。

とくに最近目立つのは、
ダイエットや健康美容食がブームで、
いわゆるデトックス(解毒=毒だし)を売り物にする
洒落た自然食レストランに
ヤングママやOLのみなさんが長蛇の列をなしています。
「美しく痩せる」「若生き長生き」は、
いま、日本女性の合言葉で、
ダイエットなどという古臭い言葉ではなく、
いまは「ロハス」「デトックス」
そして「マクロビオティック」が、
セレブな女性なら誰でも知っている常識語なわけです。

知らないのは、職場であくせく働き、
昼は、添加物、防腐剤や農薬まみれの安飯ランチで済ませ、
せいぜい、帰りには、居酒屋でいっぱいのビールや
焼酎をあおってストレス発散に変えようとしている
男性ということになります。

日本の女性に美人がたくさん
増えていくことは喜ばしい限りですが、
働き盛りの男性が、安飯悪食が原因で
ガンや糖尿病、動脈硬化のような生活習慣難病で
バタバタ倒れていく反面、
女性の健康美容志向はますます隆盛を極めていきますから、
ちょっと話は飛躍するかもしれませんが、
女性平均寿命も88歳とか、90歳に延びるかもしれませんね。

それはともあれ、男性とて安飯や安酒におぼれて、
日々、惰性で過ごしていられません。
さもないと、この長寿災難時代に寝たきり長生きなどという
あってはほしくない
人生の結末を迎える危険の中にいるからです。

女性はもちろん、男性にとっても、
「美しく若生き」することは、
もはや必須になってきているのです。
僕たちの推奨しているスローヘルスというキーワードも、
別に「ガン対策用語」としてではなく、
長寿災難時代の「美しく若生き」の
しなやかなライフスタイル語として、
定着してくるものと思っています。

というわけで、いま女性たちが、
一生懸命に実践している
「ロハス」「デトックス」そして「マクロビオティック」といった
健康流行語くらいは、
世の男性も覚えていて損は無いと思いますので、
明日から「毒だし健康法」の話を続けます。

注・セレブとは、セレブリティー(celebrity)の略。
名声を得ている有名人・名士の意味だが、
上流社会の雰囲気、
ゴージャス(豪華)なムードの意味合いにも使われている。


←前回記事へ

2006年7月24日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ