元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1412回
夏こそ温かい食事を。

「冷えは万病のもと」です。
食生活、体質、自分にあった環境を作ろう――、
冷えを予防し、持病を再発させたり
悪化させないためにも、
とくに、中年からは、日ごろから、
自律神経のはたらきをよくして、
血液循環や新陳代謝を活発にするような生活を心がけ、
体質を改善しよう――、
暑い夏こそ、冷たいサラダよりは温野菜、
ジュースよりはスープにするなど
温かいものをとるように心がけよう――、
という、夏の冷え対策の話の続きです。

とくに日本人の腸は7~8メートルが渦巻いています。
もともと穀菜食に向いた長い腸です。
ところが最近は肉食や油ものが多くなり、
そのため、その長い腸に、
脂分などが腸で滞留する時間が長くなったのです。

そして、この食べ物のカスが大腸に溜まり、
そのカスが体温でガス(毒素)になり、
その毒素が血液の中に入ります。
その酸化した血液が体中をまわって、
頭痛、吹き出物、肩こりなど不定愁訴を起こすわけですが、
中年を過ぎて持病のある人は、
この状態が続くと症状が悪化したり、再発するわけです。

ですから、日ごろから体を温めて
血流をよくする食事をするように心がけ、
また、排泄をよくする、
玄米穀類や野菜を中心とした料理の工夫をすることが、
ガンの患者さんにはとくに必要なわけです。

あまり、難しいマクロビオティック食養生法の理論などは
面倒だといった向きにも、
日本の伝統食の知恵に
以下のようなキーワードがありますから、
これくらいは覚えて、日ごろの食生活に留意しておきましょう。
冷えをなくする食べ物は「マゴワヤサシイ」です。
「マ」→豆 「ゴ」→ゴマ 「ワ」→わかめ 
「ヤ」→野菜 「サ」→魚 「シ」→椎茸 「イ」→イモ・・・
というわけです。

また、僕のように、冷房病で、食道や胃腸の持病を悪化させて、
吐き気や下痢を模様したときは、
胃腸に優しくて、体を温めるものを食べましょう。
これも薬食同源です。
温かいお粥に梅干もいいですが、
葛湯(本物の)が最適です。
古くから 解熱・発汗・風邪・整腸にいいといわれています。

また「葛入り梅醤番茶」「梅醤葛湯」も試して見ましょう。
「葛入り梅醤番茶」は梅醤番茶に
ほんの少しトロミがつく程度に葛を加えたもの。
「梅醤葛湯」 は葛湯を作るときに梅醤を加えて火にかけます。
できあがった葛に梅醤を入れても良いですし、
発汗を促進したいときは生姜の絞り汁を2~3滴入れます。

いよいよ、酷暑と冷房の夏です。
ただ、悪くなったら薬に頼るというのではなく、
「冷えは万病のもと」――、
この古来からの養生訓を忘れずに、
この夏も元気でゆったり過ごしたいものです。


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2006年7月9日(日)

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