元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1409回
スワッ! 食道ガン再発?

この暑さで体調を崩す人が多く、
まわりの何人かの患者さんからも、
ガン再発にどう対処したらよいかといった相談を
貰うことが多くなっていたのですが、
6月末に、僕自身の体調も狂ってきました。
足先が冷えて、
おかしいなと思っているうちに、
持病の椎間板ヘルニアが痛くなってきて、
とうとう、急いでものを食べると
食道の辺りもつっかえるようになってきたのです。

これは、やばいな! と思って用心していたのですが、
とうとう、胸が苦しくなって
吐き気がしてゲップがでて、多少下痢気味になってきたのです。
ガンの患者とは悲しいもので、
スワッ、食道ガン再発かと・・・すぐに心配します。
日ごろから、化学薬にたよらず、
食事や呼吸法などの養生にコレ努めることが、
ガン克服の近道だと思っているのですが、
大慌てします。

でも、ここであわててはいかん!
「ガンは、これまでにさまざまなことを教えてくれた」という、
この8年間の養生体験法をいろいろと思い出して見ました。
僕は、入院中、さらに退院直後に
大量の放射線を浴びていますから、
仮に、食道が詰まっても、もう手術はできません。
さらに、最近は中高年老化現象でしょう。
食道だけでなく、持病の椎間板や腸の狭窄、頭痛・・・
といった持病と,微妙に連動して、
体の異変が起こることがわかっていました。
こうした微妙なバランス症状に、
対応できる薬も大学病院の医師もいないことは、
わかっていましたから、
まさに「久病良医」の諺を思い出して、
もう一度、じっくり、自分の体に合った養生法について
再考してみたわけです。
「己の命は己で創る」―スローヘルスへのあくなき実践です。
人間、60歳の後半も超えてくれば、
若いときにくらべれば、体の老化も進んでガタがきているわけで、
ただ単純に「薬で治る」と考えるのはおかしいからす。

6年ほど前の冬にも同じような症状がありました。
このときは帯津良一医師処方の、
漢方せんじ薬を服用して、2週間で直りましたし、
今回は食道の引きつれ感はなかったので、
とにかく、貰っているせんじ薬を回数多くして飲みました。
吐き気がしているので、ちょっと飲みにくいのですが、
一晩たっても吐き気はおさまりません。
というわけで、いつもガン養生法の基本と考えている
「冷えは万病のもと」という養生法を思い出したのです。

さて、前回と違って、食道に異変が起きたのは、
冬ではなく夏だったことです。
ここ数週間の環境を、じっと思い出してみたら、
どうも異変の引き金になったのは、
6月中旬に開かれた講演会で、
ものすごい冷房の利いた会場に5時間近くいて、
体が冷え込んでしまったことにあったようなのです。
そのときは気がつかないのですが、
その後、冷房の部屋で寝ていたりしていくうちに、
末端の血の巡りが悪くなって免疫力がぐんぐん下がって、
からだの弱い部分に噴出する・・・
こんな感じになったに違いないと思いました。

まさに「冷えは万病のもと」。
人間の平温は、36.5度ですが、
これが1℃下がったら、免疫力は40%も下がってしまうのです。
でも、こうしたことも大学病院などでは
決して教えてくれないことなのです。


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2006年7月6日(木)

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