元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1404回
続・ガン市民講座・参加者の声

6月17日の午後、
東京お台場のホテル・グランパシフィック・メリディアンで、
開かれたガン市民講座=
「ガン患者とアンチエイジング〜ゆったり長生き! 
スローヘルス(創延命)患者学のすすめ」に寄せられた、
参加者からの感想紹介の続きです。

総合司会は、僕が担当し、
基調講演にはガン専門相談所=
キャンサーフリートピアの代表医師・三好立先生と、
翻訳家で元東大講師の藤野邦夫さん、
さらに、第2部では、スローヘルス研究会のメンバーの
生還患者を代表して、黒川宣之さん(前「週刊金曜日」発行人)、
乳ガンを公表した女優の宮崎ますみさん、
延命14年の小澤恵子さんに加わっていただき、
体験的パネルディスカッションが行われ、
会場からは「あきらめない延命療法」について、
活発な質問、そして感想が寄せられました。

「余命半年などと宣告して、
医者が患者より先にあきらめている・・・
これはよくないという藤野先生のご指摘に妙に納得しました。
『あきらめない』ということは、
患者だけでなく、医者にも必要なことです。
また、体験者は、じつに前向きで、
多くの患者さんの励みになる皆様でしたから、
とても参考になりました。
妹が乳ガンですので、
親身になってききました。
もし、私がガンになったら、
私なりの役割があるのではないかと受け止め、
今日は、勇気をいただきました」

「ガンは怖いものであると思っていました。
しかし、現代医学は日進月歩といわれ、
期待してよいと思っていましたが、
もっと、積極的なものであることを実感しました。
そして、病気になったらという考え方より、
病気にならない心と体を作り出す・・・
日々の生活改善でそれが出来ることを確認できました。
消極的な考えをなくしていく体つくりには、
野菜の生活、水を良く摂る、
ストレスを溜めない・・・
すべてバランスであること、
宗教的、医学的、教育的に、すべてのバランスをはかることで、
いまの自分があると思いました。
本当にガンで苦しんで亡くなられた方々や、
今日、お話された体験者のみなさんの
ご苦労があったからこそ、
新しい世界が開けてきたと思い、
感謝申し上げたいと思います。有難うございました」

              *

6月17日のガン市民講座は、
4時間に渡って講演とパネルディスカッションが続いたわけですが、
この長寿難病時代を迎えたいま、
昔のように、ただ「ガンを叩きのめすためには手段を選ばず」
「何がなんでもガンに勝つ!」という格闘技的治療ではなく、
なんとか
「ガンと上手に共生して、ゆったり長生きしていこう」――、
こうしたスローヘルス(創造的患者学)の発想に、
多くの参加者から共感をいただけたようで、
みなさん、じつに明るい笑顔で帰られたのが印象的でした。

この詳細については、スローヘルス研究会の季刊誌
「いのちの手帖」第2号
(9月1日発売、大増ページ特大号)にて、
30頁にわたって報告する予定ですので、
楽しみにお待ち下さい。


←前回記事へ

2006年7月1日(土)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ